この記事は2024年4月8日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Slowlifetrader/stock.adobe.com)

2024年4月8日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、先々週に続き、まちまちの展開で引けた。

円は下落の中位(-0.16%)に位置する。先週は米国では多くの経済指標が発表され、総じて堅調な結果が示された。しかし、市場に大きな流れを作るには至っていない。

米ドル/円は実に13営業日連続で151円台で引けと強弱感がきっ抗したまま。週間の値幅も1円13銭にとどまり、躍動感に欠ける。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今年、グローバルで視野に入るのが利下げだが、米国の場合、6月利下げ開始、年内3回があくまでメインシナリオだ。仮に6月FOMCで利下げを決定する場合、その前の5月のFOMCで事実上利下げを告知することになる。

こうしたなかでは、今週、明後日10日(水)発表の3月のCPIの結果が重要となる。先週の米雇用統計を筆頭に、このところの経済指標がどれも過熱した結果が判明しており、市場は年内の利下げにかなり懐疑的となっている。CPIの結果次第では、米ドル/円では152円の決壊の原動力となりかねない。

オプション市場のIV(予想変動率)は低下しており、引き続き、相対的に金利の低い通貨群である円やスイスフランの戻りは売りだろう。今週は米ドル/円で150.00~153.00円、ユーロ/米ドルで1.070~1.0900ドル、ユーロ/円で163.00~166.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。