取引先の送迎に便利なタクシーチケットは、タクシー料金を後払いにできるチケットです。プライベートで使うシーンが少ないため、仕事をはじめたら扱うようになったという人も多いでしょう。この記事では、タクシーチケットの仕組みや使い方、を使うときの注意点を解説します。取引先の交通費を負担するときに便利なタクシーチケット。この機会に利用方法を覚えましょう。
タクシーチケットの種類は2種類
タクシーチケットは2種類あります。
それぞれの違いを知っておき、どちらを利用するか考えましょう。
- 紙のタクシーチケット
- カード型のタクシーチケット
①紙のタクシーチケット
紙のタクシーチケットは、タクシー会社やクレジットカード会社が法人に対して発行しています。
後払いという特性上、発行までに審査があるため注意しましょう。
使うときは、支払い時に必要事項を記載してから乗務員に渡します。
金額の記載があるため、小切手に近い使い方といえるでしょう。
複数枚のチケットが冊子となって渡されるので、必要な枚数をつづりから外して相手に渡すのが一般的です。
②カード型のタクシーチケット
カード型のタクシーチケットは、クレジットカードに近いです。
支払いのタイミングで乗務員にカードをわたし、暗証番号を入力します。
使い方がクレジットカードに似ていますが、タクシー乗車以外の買い物や支払いには利用できないため注意しましょう。
タクシー会社が独自で発行しているケースが多く、利用したい場合は希望するタクシー会社へ問い合わせましょう。
タクシー会社によっては、空車のタクシーを止めたときよりもお得な金額でタクシーに乗れます。
タクシーチケットの仕組み
タクシーチケットは、利用者が金額を記載して乗務員に渡すことで、請求が後日まとめて契約者に届きます。
チケットには有効期限や上限金額が決まっており、使用前に確認しておく必要があります。
また、タクシーチケットによっては、利用できるタクシーが限られているケースも多いです。
取引先の送迎で使う場合は、タクシーチケットを使えるタクシー会社に限定して迎車する必要があります。
タクシーチケットの使い方
タクシーチケットの使い方は、チケットの形状によって変わります。
どちらの使い方も覚えておけば、焦らずに使えるでしょう。
紙のチケットを利用する場合は、目的地に到着したタイミングで乗務員にチケットを渡します。
渡すときは、次の項目を埋めておきましょう。
【事前に記入しておく項目】
- 乗車料金
- 乗車年月日
- 乗車区間
- 利用者名
タクシーチケットの必要事項を埋めずに渡してしまうと、乗務員が好きな金額を記載できるためトラブルになる恐れがあります。
カード型のタクシーチケットを利用する場合は、目的地に到着したタイミングで乗務員にタクシーチケットを渡します。
暗証番号の入力をおこなえば、決済完了です。
カード型の場合は、下車時に乗務員からカードの回収を忘れないようにしましょう。
タクシーチケットを利用するメリット5つ
タクシーチケットには、企業で利用するときに便利なメリットが5つあります。
どのようなメリットがあるのか知っておき、仕事のときに役立てましょう。
- 現金がなくてもタクシーに乗れる
- タクシー代金の建て替えが不要
- 経理業務が効率化できる
- 取引先のタクシー代が出しやすい
- 支払いがスムーズに終わる
①現金がなくてもタクシーに乗れる
タクシーチケットを持っていれば、料金が後払いになるため現金がなくても問題ありません。
接待や飲み会の後に利用する場合は、財布の中に現金がないときや急いでいて忘れてしまうケースもあるでしょう。
都市部では普及しているキャッシュレス決済は、地域によって波があります。
タクシーチケットであれば、キャッシュレス決済より前から普及しているため心配ありません。
現金がなくて急いでいるときでも利用でき、タクシー移動を便利にできるでしょう。
②タクシー代金の立て替えが不要
仕事に必要でタクシーを利用した場合、社員が一旦立て替えて支払うケースがあります。
後から会社に経費として請求し、給与と一緒に返還されるのが一般的です。
しかし、領収書をなくしたり経理に伝える手間が大きいと感じる人も少なくありません。
移動距離によっては、立て替えに抵抗を覚える金額になるケースもあるでしょう。
タクシーチケットを利用すれば、社員が立て替える必要がなくなり負担が少なくなります。
③経理業務が効率化できる
タクシーチケットを利用すると、企業の経理業務を効率化できる側面もあります。
社員一人ひとりが立て替えた領収書を処理すると、人数が多い企業ほど経理の負担は大きくなるのがデメリットです。
しかし、タクシーチケットを利用すればタクシー料金が後払いで一括請求されるので、経費の管理がしやすくなり、業務の効率化につながるでしょう。
社員の負担が減れば、ほかの業務にさく時間も増やせます。
④取引先のタクシー代が出しやすい
企業によっては接待の送迎で、取引先のタクシー代を負担したいケースがあります。
現金の手渡しは先方からの印象が悪く、スマートとはいえないでしょう。
また、後から領収書を送ってもらうのも、相手にも手間をかけるてしまいます。
タクシーチケットを渡せば、実際にかかった料金は後から契約者に請求されます。
取引先が立て替える必要がなく、スムーズに支払いのやりとりができます。
⑤支払いがスムーズに終わる
タクシーチケットを使うことで、タクシーの支払い自体がスムーズに終わるのもメリットです。
タクシーを降りるタイミングで財布を出し必要な金額を渡してお釣りをもらうのは、急いでいるときには手間がかかると感じる人も多いです。
しかし、タクシーチケットは記入事項を書いて渡すだけのため、時間がかかりません。
支払いがスムーズに終われば目的地についたときすぐに降りらるので、スケジュールが忙しい日でも焦らずに過ごせるでしょう。
タクシーチケットを注意点5つ
メリットが多いタクシーチケットですが、取り扱いには注意が必要な部分があります。
どのような点に注意するべきか知っておき、上手に扱いましょう。
- すべてのタクシー会社で使えるとは限らない
- 有効期限がある
- 必要事項の入力が必要
- 一冊で使える枚数が決まっている
- 紛失すると不正利用の危険がある
①すべてのタクシー会社で使えるとは限らない
タクシーチケットは、すべてのタクシー会社で利用できるわけではありません。
発行する会社によっては、利用できるタクシー会社が決められています。
タクシーチケットの利用を前提に車両を手配する場合は、事前に持っているタクシーチケットを使えるタクシー会社か確認しておくと安心です。
取引先に渡すときは、使えるタクシー会社を伝えておくとスムーズです。
乗車してから使えないとなるとトラブルにもなるため、利用できるタクシー会社は必ず確認しましょう。
②有効期限がある
タクシーチケットには有効期限があり、過ぎた場合は使えないためはさみをいれて処分しましょう。
購入してから日が経ったタクシーチケットを使う場合は、乗車する前に有効期限の確認をしておくと安心です。
車内で有効期限切れに気付くと、立て替える必要が出て負担が増えます。
スムーズにやりとりを終えるためにも、タクシーチケットの有効期限は確認するくせをつけておきましょう。
③必要事項の記入が必要
タクシーチケットは、利用するときに必要事項の記入が必須です。
書かずに渡してしまうと、乗務員が好きな金額を書いてしまいトラブルになる危険性があります。
いままでタクシーチケットを使った経験がない人だと、記入自体が手間に感じる可能性も否定できません。
ボールペンをもっていなければ、乗務員に借りる必要がでてきます。
人によっては、財布を出して支払う方が楽だと考える場合もあるでしょう。
④一冊で使える枚数が決まっている
タクシーチケットは、一冊で使える枚数が決まっています。
一冊あたり20枚つづりになっている会社が多く、それ以上必要な場合は複数の冊子を申し込む必要があるのがデメリットです。
発行する会社によっては、一度の申し込みで発行できる冊数も決まっています。
大量に必要な企業であれば、申し込む手間が増えるのも負担になるでしょう。
発行手数料がかかる場合が多いため、何度も申し込む場合は手数料の面も気になる点です。
⑤紛失すると不正利用の危険がある
タクシーチケットは、紛失すると他者に不正利用される危険性があります。
必要事項を記入すれば使えるため、使い方を知っている人ならすぐ使えてしまいます。
万が一紛失した場合は、なるべく早く発行元の会社へ依頼しましょう。
タクシーチケットを発行したあとは取り扱いに注意することがもっとも大切です。
現金と同じだという意識を持ち、落としそうな場所にしまうのは避けて持ち歩く時は注意を払いましょう。
タクシークーポンとタクシーチケットは別のアイテム
タクシーチケットと似たアイテムで、タクシークーポンがあります。
タクシーチケットはタクシー料金を後払いするのに対して、タクシークーポンはプリペイド式の金券です。
事前に購入した金額分だけを乗車料金として使えるため、図書カードやQUOカードに近い使い方になります。
クーポンを販売している会社によっては、一冊買うと〇〇円お得となっているケースもあります。
タクシーチケットとは別の使い方になるため、注意しましょう。
取引先の送迎ならタクシー配車アプリも便利!
取引先の送迎に、タクシーを取り入れている企業も少なくありません。
タクシーチケットであれば相手にチケットを渡すだけでいいため、お互いのやりとりが少なくすみます。
しかし、相手によってはタクシーチケットの使い方がわからず、困る可能性もあるでしょう。
送迎をより便利にするなら、タクシー配車アプリの活用がおすすめです。
タクシー配車アプリは乗車場所と目的地をこちらで設定しておけば、取引先の社員を目的地まで連れて行ってくれます。
支払いは到着後、自動的に決済されるため心配ありません。
利用した履歴が残るため、あとで確認したいときにもスムーズです。
おすすめのタクシー配車アプリ2選
ここからは、タクシーチケットの代わりに使うときおすすめのタクシー配車アプリを2つ解説します。
それぞれに特徴があるため、自分に合ったタクシー配車アプリを選びましょう。
- 対応エリアが広いGO
- ポイントが貯まるDiDi
GO株式会社
GO タクシーが呼べるアプリ
対応エリアが広いGO
商品詳細はオリジナルサイトでご覧ください。
DiDiモビリティジャパン株式会社
DiDi
ポイントが貯まるDiDi
商品詳細はオリジナルサイトでご覧ください。
タクシーチケットでよくある質問3選
ここでは、タクシーチケットを利用するときによくある質問3つに回答します。
事前に疑問点を解消し、安心して利用しましょう。
- 1枚いくらまで使えるの?
- タクシーチケットは全国で使える?
- タクシー配車アプリ利用時でも使える?
①1枚いくらまで使えるの?
タクシーチケットが1枚で使える金額は、発行する会社によって変わります。
しかし、乗車料金が限度額を超えた場合は、タクシーチケットを2枚併用することで支払いが可能です。
たとえば、1万円のタクシーチケットを持っているときに、乗車料金が12,000円だったとします。
足りない分は、もう1枚タクシーチケットを利用して支払うことができます。
②タクシーチケットは全国で使える?
タクシーチケットが全国で使えるかは、発行した会社によって変わります。
提携しているタクシー会社が全国にあれば、どの地域でも使えるタクシーチケットになるでしょう。
幅広い地域でタクシーに乗る場合は、タクシーチケットを発行している会社が提携しているタクシー会社まで確認して発行すると安心です。
使える地域が事前にわかり、安心して利用できます。
③タクシー配車アプリ利用時でも使える?
タクシー配車アプリでタクシーチケットを利用する場合は、アプリ内決済を利用せず車内決済で支払う必要があります。
また、タクシー配車アプリでタクシーチケットを使うときは、手配するタクシー会社を指定しておくと安心です。
指定せずに手配すると、タクシーチケットを使えないタクシー会社の車両が来てしまう可能性があります。
確実に使えるように、手配するときはタクシー会社選びに注意しましょう。
タクシーチケットを利用して支払いを便利にしよう!
取引先との会食やイベントの送迎には、タクシーチケットが便利に使えます。
社員が交通費を立て替える必要がなく、経理処理もスムーズに進むのがメリットです。
しかし、タクシーチケットは有効期限があり、紛失した際の不正使用の危険性も否定できません。
安全面で考えると、タクシー配車アプリの利用がおすすめです。
タクシー配車アプリはアプリ内決済を利用することで、送迎したい相手が目的地についたタイミングで自動的に決済がおこなわれます。
下車時にタクシーチケットを記入する必要がなく、スムーズに降りられるでしょう。
会社によって使いやすい支払い方法はさまざまなため、タクシーチケットやタクシー配車アプリを利用して支払いを便利にしましょう。