日々是相場
(画像=VectorSpace/PIXTA)
日経平均 37,068.35円 ▼1,011.35円
為替 1ドル=154.23円
売買高(東証プライム、以下同) 23億0,161万株
売買代金 5兆4658億27百万円
値上り銘柄数 86銘柄
値下り銘柄数 1,554銘柄
騰落レシオ(25日) 99.89%

市況概況

米国株安やインフレ懸念、地政学リスクの高まりから大幅安

米国株が冴えない展開となり、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が売られたことから売り先行となった。朝方発表されたCPI(消費者物価指数)も日銀の目標を上回っているということもあり、金融緩和の終了のスピードが早まるのではないかとの懸念から売り急ぐ動きとなった。

寄り付きの売りが一巡となった後も買戻しも入らず、下げが継続するなかでイスラエルのイランへの報復攻撃が伝わるとさらに売り急ぐ展開となり、大きな下げとなった。ボラティリティ・インデックスも上昇し売りが売りを呼ぶ展開となってほぼ全面安となった。

昼の時間帯には特に戦闘激化などが伝えられたわけでもなく、買戻しなどが見られて戻り歩調となった。後場も何tか37,000円台維持しての動きで、戻りは鈍いながらも下げ渋り感が見られた。空売りが積み上がっていないこともあり、買戻しも限られ、指数の戻りは鈍かったが何とか最後まで37,000円台は維持しての引けとなった。

小型銘柄も手仕舞い売り、見切り売りに押されてほぼ全面安だった。グロース250指数やグロース株指数は大幅安だった。先物も朝方から売り急ぐ動きが見られ、下がるから売るということで指数を押し下げる要因となった面もある。プット売りの先物売りという動きもあったようで指数を大きく押し下げた場面も見られた。

下がれば大きく下落するということで想定以上の下落となった。地政学リスクの現実化という面もあったのだが、やはり日経平均の37,000円台は真空地帯ということなのだろう。

それでも何とか37,000円台を維持したこと、さらに36,000円台まで下落したことで押し目買いも見られると思う。ただ、高値から10%以上下落した指数は高値回復まで6か月以上調整するということが多いので、ここから当面は戻れば売りとなるのだろうし、まだまだ下値模索と言うことなのだと思う。

テクニカル分析

日経平均

75日移動平均線を割り込んだことでさらに雲の下限(先行スパン2)を試すことになった。いったんは雲の下限を意識して下げ止まったが、戻りの鈍さが見られると再度下値を試すことになるのだろう。

▽詳しくは解説動画をご覧ください。

当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。