主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2024年5月22日8時10分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
目次
▼21日(火)の為替相場
(1):本邦長期金利11年振りの水準へ上昇
(2):RBA議事録公表
(3):早期利下げに慎重なFRB高官発言
▼21日(火)の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:上値が重くなりそう/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント
21日(火)の為替相場
期間:21日(火)午前6時10分~22日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):本邦長期金利11年振りの水準へ上昇
本邦長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りが2013年5月以来、11年ぶりに0.98%前後へ上昇。最近の円安を踏まえ、日銀が月間6兆円をメドとしている国債買い入れを減額するとの観測や追加の利上げを巡る憶測で長期金利に上昇圧力がかかった。
(2):RBA議事録公表
豪中銀(RBA)は5月理事会の議事録を公表。「最近のデータから、インフレリスクが高まっている可能性がある」として利上げを検討したことが明らかになった。ただ、最終的に同理事会では政策金利の据え置きを決定。「重要なのはインフレ期待が十分に固定されたままだったことだ」と指摘した上で「経済見通しに関する不確実性が通常より高い水準にあることも考慮し、過度の微調整を避けるため、短期的なインフレ動向を注視することが引き続き適切と判断した」とした。
(3):早期利下げに慎重なFRB高官発言
米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は「利下げには良好なインフレがあと数カ月必要」「追加利上げは恐らく不要だろう」などと発言。ボスティック米アトランタ連銀総裁も「第4四半期より前の利下げはないだろう」との見解を示した。その後、バーFRB副議長は「以前に考えられていたよりも長期間、引き締めを維持する必要がある」「インフレ対応において、FRBはまだ仕事を終えていない」と発言した。
21日(火)の株・債券・商品市場
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