この記事は2024年7月16日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=おでんじん/stock.adobe.com)

2024年7月16日(火)の午前12時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

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現在の為替相場の傾向や相場観

当局が円安阻止の姿勢を鮮明にしている。米ドル/円の上値を160円では止めるという方向性がハッキリ見えた。ダウンサイドに関しては、もし155円が割れてくればロングの「ほどき売り」や円キャリートレードの手仕舞い売りなど、色々出てくるだろう。

テクニカル的に見れば6月4日の安値である154.53円付近が割れれば、今週はそこまでは落ちないかもしれないが152円方向へ下落し、大きくトレンドが変わると考えている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは、155.00~160.00円。方向的には戻り売りで臨みたい。

昨日15日(月)のパウエルFRB議長の発言を見ると、利下げに関してある程度前向き姿勢になってきた。よって年内の米国の利下げは2回ではなく3回という思惑が増えている。そのため米金利が下がり始めて、もし円金利が9月に上がるようなことがあれば、大きく水準調整をしていくだろう。

過去最大に近いくらい円売りに傾いているマーケットのポジションがアンワインドされると急激なドル売りに繋がるだろう。安易な買い下がりは避け、素直に売りから入りたい。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。