この記事は2025年10月29日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
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2025年10月29日(水)の午前11時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。
現在の為替相場の傾向や相場観
米ドル/円は150~153円のレンジ相場へと移行している。
昨日28日(火)は、米財務省が日本に対し「健全な金融政策の策定」を要請したこと受け円買いが台頭した。
もっとも、片山財務相が「金融政策は直接的な話題にはならなかった」とも述べており、米ドル/円の上昇トレンド自体は継続している。
一方、米側の圧力を背景に153円の抵抗が一段と意識され始めていることは否めず、短期的には比較的深めの押し目を形成する可能性も出てきている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
ベッセント財務長官の円安けん制がどこまで円を押し上げるかが目先の焦点となる。10月の日米金融政策決定会合についてはサプライズ余地が乏しいため、こうした突発的なヘッドラインで一喜一憂する相場展開についていくしかない。
高市トレードも一段落するなか、米中通商交渉も抜本的な国交改善に繋がる公算は小さく、レンジ突破には新たな材料が求められるだろう。
米ドル/円は150~153円のレンジを念頭に、ヘッドライン次第で局所的なブレイクアウトが生じる可能性に留意したい。
▽米ドル/円 日足チャート
(画像=羊飼いのFXブログ)
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。




