この記事は2025年11月26日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=yoshitaka/stock.adobe.com)

2025年11月26日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

現在の為替相場の傾向や相場観

片山財務相から為替介入「当然考えられる」との発言をきっかけに、円買い介入への警戒感が高まり米ドル/円は上値が重い。

また、本日26日(水)午前中にはロイター通信からに「急激な円安を受け日銀がタカ派な姿勢」との報道もあり、ここにきて12月日銀政策金利決定会合で利上げの可能性も高まってきた。

一方、米ドルに関してもパウエルFRB議長に近いとされるニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁から「近いうちに利下げ行う余地ある」との発言があり、12月利下げ確率が80%台(発言前は40%台)まで上昇している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は一旦様子見が賢明とも思えるが、英ポンドが対ドルで割安かもしれない。

本日26日(水)に英国で秋季予算が発表される。予算を巡っては、英生産性見通しの下方修正・税収減が見込まれ、200~300億ポンド(約4~6兆円)規模の増税・歳出削減・国債発行が必要になるといわれている。

英財政を巡っては、3年前のトラスショックを連想する市場参加者も多いため、ここ数カ月のポンド相場は財政ヘッドラインに振らされ、積極的なポンド買いを入れにくい状況が続いてきた。

本日26日(水)夜に発表される英国の秋季予算の内容次第だが、バランスの取れたものであれば、英ポンド/米ドル買戻しの勢いは大きいだろう。

▽英ポンド/米ドル 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。