3. 投資信託の運用報告書の見るべきポイントとは?
さて、これまでは隠れがちなコスト面、購入の際のお話をしてまいりました。
投資信託は毎日値段が変わっていくものでございますので、購入しておしまいというわけではありません。むしろこれからが成長を見守る期間になるのです。
そこで重要なのが「運用報告書」です。様々な投資信託の運用の成長記録の中でもかなり見やすい方ですが、ポイントを知らなければさっぱりわからない代物です。そこで、ポイントを3つに絞って分かりやすくしましょう。
1点目は、折れ線グラフになっている箇所です。
いくつかありますが、「基準価格」のところに注目してください。チェックするのはベンチマークと呼ばれる一般的な指標と比べてこの投信は頑張れているか(ベンチマークより上回っているか)ということがわかります。
(投資信託の運用によってはベンチマークと同じように運用する商品もありますので、あらかじめ何に投資しているのか確認は必要です。)
2点目は、表になっている箇所です。
「騰落率」や「累積リターン」等が記載されているところに注目してください。これで、1点目のグラフだけでは分かりにくかった「最近はどれだけ頑張れているのか」がわかります。
3点目は、運用状況が書いてある文章の最初の方と終りの方です。
ここには現在の運用とその結果、およびこれからの方針について書いてあることが多いです。
もちろん全部読むに越したことはありませんが、以上3点を見るだけでも随分わかることがあります。
4、購入後どこで今の値段を確認したらいいのでしょう?
預金の残高とは違い、通帳を見ればすぐにわかるとはいかないのが投資信託の金額です。だからといって預けたままにはできません。途中の価格を見るすべを覚えておくというのは、時々健康診断を受ける感覚に似ています。
投資信託は基準価格という1つの単位で値段がついています。基準価格を確認するにはいくつかの方法があります。
まず、購入した金融機関のホームページで毎日更新されていますので、そこで確認する方法があります。ネットバンキングなどを利用されているなら、アクセスしてみると現在の資産の状況がわかりますのでおすすめです。
また、ほんとどの投資信託は新聞の証券欄に近い箇所に記事があります。また
モーニングスター
のHPも検索しやすいようになっているので活用できます。投資信託によっては、電話サービスを行っていて、基準価格を聞くことが出来ます。
注意点としては、毎日の価格を気にしすぎる必要はないということです。どちらかといえば、大まかな価格の変化をとらえる方が良いでしょう。投資信託に限らず、資産運用には長期でお金を育てるという気持ちが大切なのです。
以上、投資信託においての注意点と、その対応についてのまとめをお届けいたしました。皆様の資産運用の手助けとなれば幸いです。
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