1年を迎えた1号ファンドの成果は?
-1年が経過した1号ファンドの状況はいかがですか。
「ロケットスター・サーチファンド1号投資事業有限責任組合」の出資約束金額は18億円です。資金量も重要ですが、1号ファンドで重視したのは「誰と組むか」です。
我々のLPには、創業や上場、イグジットを経験した経営者や起業家の方々に参加いただきました。皆さんには資金だけでなく、投資企業に対する経営支援のネットワークも同時に構築できたと考えています。
2025年から2026年3月までの初年度で5社の事業承継を実現しました。現時点でライトオフ案件はありません。すべての案件で売上や利益が成長しており、順調なスタートが切れたと考えています。
特別なことをしたわけではありません。優秀な社長を選び抜いたこと、そしてその会社の強みを見極め、足りない「販売力」を加えたということです。
-初年度の具体的な成果について教えてください。
象徴的な事例がアングルクリエイト(旧ビジネスジャーナル)です。承継前はGoogle広告など受け身型の収益構造でした。そこで直接営業を強化するとともに、展示会運営や動画制作など企業向けプロモーション支援にも事業領域を広げました。その結果、承継前年比で売上は約500%に成長しています。
キャセリーニという服飾雑貨の会社は、承継前はBtoBの販売が中心で、BtoCには取り組んではいたものの伸び悩んでいました。私たちは、この会社ならEC強化で勝てると確信していました。承継後にサーチャーとわが社のデジタルマーケティングの知見を合わせてEC展開を進めた結果、BtoC売上が成長し、利益に直結しています。
いずれもやったことは特別なことではありません。その会社の強みを正確に見極めて、足りていない売る力を足して、やり切る。ただそれだけです。でもそのやり切るっていう部分が、実は最も難しい。私たちはそこに本気でコミットしています。
-今後の展望を教えてください。
中小企業は、日本経済の厚みそのものだと思っています。事業承継後の成長を実現するには、結局のところ「誰が社長になるか」で結果が大きく変わります。そのため、業界知見や経営者としての覚悟を持つ優秀な人材を継続的に確保できるかが、とても重要です。
私たちが目指しているのは単なる事業承継支援会社ではありません。やりたい事は、固い絆で結ばれた同志、プロ経営者の集団を作ること。将来的には100人規模のコミュニティを形成し、数百社規模の事業承継を実現したい。そして承継した企業の全てで売上と利益を伸ばすことが目標です。その積み重ねが、日本のGDPへの貢献につながると信じています。
起業にはスタートアップだけでなく、既存企業を承継して成長させる「承継型起業」という選択肢もある。ロケットスターはその新しい道を切り開いていきたいと思っています。
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