KDDI <9433> は30日、2014年4~12月期の連結決算を発表した。売上高にあたる営業収益は前年同期比5%増の3兆3519億円、純利益は同31%増の3510億円だった。スマートフォンの普及に伴い、データ通信による収入が増加したことが営業増益につながった。

同社は営業収益の増加の要因について、固定回線とスマートフォンのセット割を導入したことが功を奏したと分析。スマホの契約数が増加したことでデータ通信収入が増加。音声通話収入は減少したものの、マイナス分を補い、増益となった。

2015年3月期通期の予想は売上高が6%増の4兆6000億円、営業利益は10%増の7300億円。また、純利益予想は当初の4240億円(32%増)を据え置いている。

また、NTTグループが光回線の卸売を始めるにあたって、NTT ドコモやソフトバンクが光回線とのセット割引の提供開始を表明したことについては、KDDIの受け止めは冷静だ。日経新聞電子版によれば、田中孝司社長も、光回線とのセット販売を「スマートバリュー」として先行して展開しており、そう簡単には追いつかれないとの強気の姿勢を示したという。

なお、通期の連結営業利益計画に対する進捗は80.1%。同社は「2期連続の2桁成長に向けて順調に推移しています」とコメントしている。

(ZUU online)

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