企業間取引サービス『スーパーデリバリー』などを運営し7期連続で増配を実現しているラクーン <3031> は2月25日、2015年第3四半期の決算を発表し、継続的に好業績を上げていることを明らかにした。

同社は、メーカー・問屋・小売店という企業間の取引において、迅速性・多様性・小ロット展開などに時代の流れに対応する、ネットワークを通じた新しいビジネスモデルを提案して顧客ベースを伸ばしている。

企業間取引をネットワーク化を進めている米SAPグループの1社、アリバ社と似たビジネスモデルだが、ラクーンでは、小売店レベルまでカバーするなど日本国内の流通に特化したサービスを展開している。

具体的には、卸・仕入れサイトの『スーパーデリバリー』、掛売り決済代行の『Paid』, 売掛金・売掛債権保証の『売掛保証』、受発注のクラウドツール『COREC』という4つのサービスがある。

創業者の小方功氏は脱サラで起業家で、同社のビジネスモデルで2000年に日経のインターネットアワードで日経新聞社賞を受賞。『華僑 大資産家の成功法則』や『ネット問屋で仕入れる』などの書籍を出版しており、同氏をアイデアマンとみる向きもある。

今回、同社の2015年3Qの期間では、売上高が15億1800万円(前年同期比5.9%増)、営業利益2億5400万円(前年同期比38.3%増)、経常利益2億5600万円(前年同期比39.8%増)と同社業績も好調に推移した。

主力の『スーパーデリバリー』を含むEC事業においては、会員小売店数が4万3398店舗となり、売上高が11億5164万円(前年同期比2.4%増)、決済代行の Paid 事業は、売上が大幅に伸長し、売上高1億9458万円(前年同期比28.8%増)、売掛債権事業は売上高4億1703万円(前年同期比12.5%増)となった。

通期予測としては、売上高20億5000万円(前年同期比6.1%増)で上限予想どおりとしているが、経常利益は上方修正して3億3000万円(前年同期比31.6%増)と予測している。

(ZUU online)

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