軒先ビジネス
(写真=Thinkstock/Getty Images)


企業保有の不動産活用がますます活発化

経営の効率性が叫ばれる時代、社有の不動産を活用する動きが盛んだ。特に都心の一等地に土地を保有する大企業は積極的に保有不動産の活用に励んでいる。大手不動産やデベロッパーと手を組んで、余った土地にマンションを建設したり、本社ビルを建て替えて余ったスペースを賃貸オフィスとして外部へ貸し出したりと、その手法も様々だ。

その一方で、「そんな大きな土地もノウハウもない」と初めから不動産活用を諦めてしまっている中小企業も多い。そのような企業に朗報がある。


『軒先ビジネス』という中小企業の不動産活用術

大規模な土地やノウハウを持たない中小企業でも土地資産を活用できる軒先ビジネスが話題になっている。小規模なスペースを活用することに特化して急成長したサービスで、既に活用済みと思われている土地でも時間によっては活用されていないことに着目したビジネスだ。
例えば、個人住宅の駐車場などは夜間から朝までしか自家用車を入れて使われていない。

つまり車を使って出勤した平日の朝から夕方までは活用されていない状態にある。この活用されていない時間に駐車場を希望者に有償で使ってもらえば、新たなビジネスとなる。都市部ではワゴン車での弁当販売など、日中の数時間だけスペースを活用したいといったニーズは多数存在するのだ。

軒先ビジネスは軒先株式会社の運営するインターネットサイト上で、軒先スペースの保有者と利用者のマッチングを行う。使用料の決済もサイト上で行う。このためスペース保有者と利用者の直接の現金のやり取りが不要になる。現地に料金回収のための人や設備を置く必要もなければ、料金踏み倒し等のリスクも回避できる。すなわちスペース提供者側は負担なしで稼ぐことができ、利用者側も路上駐車などのリスクを回避できる。

このようにスペースの保有者と利用者相互にメリットのある軒先ビジネスは、2010年のサービス開始からわずか5年で急拡大し、他の不動産業者も同様のサービスで追随し始めてきた。


利益を生み出す中小企業のわずかなスペース

中小の小売店舗オーナーたちはどのようにこのサービスを活用して利益を生み出しているのだろうか?小売店など早朝の一部の時間にだけ商品の搬入が発生する事業形態だと、特定の時間が過ぎてしまえば保有の業務用駐車場がほとんど活用されていない状況になる。既存の不動産業者では空きスペースは月極など月単位でしか活用できなかった。

しかし軒先ビジネスのような一日単位のサービスを利用すれば、一日のうち何時から何時までといった時間を指定して外部の利用者を探すことが可能になったのである。

事例として、朝に営業マンが社用車で出払った後の駐車場を日中に貸し出し始めた営業所や、定休日だけ店舗前のスペースを外部に貸し出す小売店などが見受けられる。また、さらに小さなスペースも活用され始めている。人通りの多い店舗であれば、入り口の風除室だけ、カウンタースペースの一部だけを一日数千円で貸し出すことも可能である。主に周辺で行われているイベントの告知の看板設置などに利用される。


視点を変えることで資産となる小規模スペース

このように、「小規模なスペースでも貸し出して利益を稼ぐ」という視点を持てば、大企業だけではなく、中小企業の中にも数多く遊休不動産が見つかるものと思われる。あなたの会社でもぜひ埋もれた資産を見つけて活用してみてはいかがだろうか。(ZUU online 編集部)

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