NEC <6701> は4月7日、家電や車などをネットワークにつないで利用する「モノのインターネット化(IOT)」で急増が懸念されている通信量の負荷を押さえる新技術を開発した、と発表した。通信事業者のネットワークとIoTデバイスの間の制御信号を最適に制御することで、負荷を従来の10分の1に軽減する。
自動車やスマートメーターなど身近な機器をネットワークにつなげてビジネスなどに利用するIOTが広まりつつある。
発表資料によると、現在のモバイルネットワークは、人が携帯端末を保有することを前提に、通信事業者のネットワークと携帯端末との間で制御信号のやり取りを頻繁にしている。そのため、自動車など人と異なる早さや特有の動きをするIoT端末を使う場合に、モバイルネットワークで不要な制御信号が大量に発生してしまう。IoT端末の増加に伴ってネットワークそのもの負荷が増え、ネットワークの信頼性低下も懸念されている。
開発した通信技術では、IoT端末の通信頻度や移動の有無や速度など、モノの特徴を見分け、特徴に応じた制御をすることで、不要な制御信号を削減し、負荷を低減させる。シミュレーションでの評価では、制御信号数が従来の約10分の1に削減できることを実証したという。
また、この技術はモバイルネットワークの標準化団体の国際標準規格に採用されており、今後、さまざまな製品、用途に広く利用される予定という。
同社は発表資料で「今回の技術はIoTの情報通信基盤を担い、モバイルネットワークを活用した交通、エネルギー、物流、医療・ヘルスケアなどの多様なソリューションの提供を加速するものです。NECは今後も安全・安心・効率的・公平な社会のインフラとなるネットワークの開発・実用化を目指していきます」としている。(ZUU online 編集部)
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