ライバル羽田空港の戦略は?

一方、首都圏からのアクセスの良さで顧客を取り込んできた羽田空港は、今後も利便性のさらなる向上を図ることで利用拡大を目指す。

成田空港第3ターミナルの開業を前に、JAL<9201>は羽田空港国内線手荷物カウンターで「JALエクスプレス・タグサービス」を開始。これまですべて有人カウンターで行っていた座席指定・手荷物預け入れなどがすべて自動化されたことにより、チェックインにかかる時間を大幅に短縮し、利用客の利便性を高めている。続けてANA<9202>も、5月から羽田空港国内線カウンターに手荷物預け入れ自動機を導入する。これにより、有人カウンターを含む窓口の数が従来の2倍以上に増え、カウンター前の混雑や待ち時間がこれまでの半分以下に短縮できる見込みだ。


利用者目線に立った空港のすみ分け

現在、国土交通省と航空各社では、2020年の東京オリンピックを念頭に、首都圏の国際競争力強化や近年急増する訪日外国人旅行者に対応するため、羽田をビジネス需要、成田を観光需要の拠点とする空港の住み分けを進めている。

これまでは常にライバルとして対峙してきた両空港だが、今後ますます増加するであろう首都圏を中心とした需要規模を考えれば、2つの空港は十分共存できるはずだ。羽田が立地の優位性をいかしてビジネス客の取り込みに一層の利便性を図るならば、成田はLCC路線のさらなる拡大を目指すなど、利用者の目線に立った棲み分けが求められている。(ZUU online 編集部)

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