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(写真=Thinkstock/Getty Images)

ブレストとはブレーンストーミング(Brain-storming)の略称で、企業などでもよく利用されている小集団のアイデア思考法の一つだ。ブレストの際に気をつけなければならないのは、みんなで集まり単に和気藹々とアイデア出しを行っても生産的なアイデアが出されておらず、実はちっとも効果が上がらない時間の浪費に陥ることを避ける必要があることだ。そのためにはより効果的なメソッドが必要となり、最適なのが「ファシリテーション・ブレスト」と呼ばれる手法の導入だ。


効果的なファシリテーションを実現する3つの条件

ファシリテーションとは、会話やミーティングの場で参加者の発言を促したり、話の流れを整理したりして参加者の認識を統一させる行為のことで、ブレストの場でもこうしたファシリテーションを行うことで、会議の効率と成果を飛躍的に高める機能を果たすものとなる。

ブレストにおいてファシリテーションを行うにあたり、ファシリテーターが実現させたい3つの大切なポイントをまずは、紹介しておこう。

1)前向きな雰囲気を作っていく

最初に重要なのは、参加者が発言しやすい空気を作ることだ。とくに日本人にはこうした空気作りが会議の効率を上げるために重要となる。またグループ全体として前向きな雰囲気や期待感を醸成することもファシリテーターにとってきわめて重要だ。

2)配慮はするが、遠慮はしない

会議全体を常に少し引いた視点から見て、話したそうにしている人がいたり、特定の人の強い意見で場が膠着したりしていないかなどを常にチェックしながら会議を進めていくことが求められる。特定の誰かだけではなく、全員に気を配る必要がある。ただしこの進行は決して遠慮してはならない。

3)ネガティブな意見に引きずられない

人の意見に批判的な人たちに会議が引きずられるようになると、思いがけない、価値あるアイデアや意見は出てこなくなり、結局は煮詰まってしまう。こうした雰囲気がブレストの場を支配しそうになったときには、誰かが補正をする役割を果たさなければならない。会議では、アイデアを常に肯定することが重要となる。

こうした配慮を行うことにより、ブレストでは人の意見を褒めたり、思いついたら恥ずかしがらずに発言できたりするようになり、質より量が維持されるようになってくる。最終的に個々のアイデアを統合することによって、ブレストの成果は大きなものへと進化する。

ブレストのグループを特定の方向に誘導してしまっては意味がないが、一定のインタラクティブなコミュニケーションが無理なくできるように場を盛り上げ、管理進行していくのが、ブレストにおけるファシリテーターの大きな役割だ。言い換えれば、ひとつのチームワークマネジメントのアウトプットでもあるのだ。したがって、場の状況に応じて臨機応変な対応を求められるかなり難しい役回りでもあり、それなりの経験が必要になる。