めまぐるしく変わる消費者のニーズへの対応

消費者というのは、常に「変化」や「驚き」そして「刺激」を求めている。確かに、定番というものは存在するし、ロングセラーの商品があることも事実だが、そのような商品はごく限られている。最近、高価格帯商品が売れているのも、デフレで安い商品を買うことに慣れた消費者が、高価格への「変化」に飛びついているからだ。しかし、各社が高価格帯を充実させる頃には「高いけどそれほど良くない」などとの評判も生まれ、別の変化への期待が膨らんでしまうのだ。

このような状況から抜け出すには、絶えず「変化」「驚き」「刺激」を消費者に与えていくしかない。価格を抑えるためには大量生産は欠かせないが、大量生産を長期間続けるのではなく、短期間に大量の供給をできる体制を作り、その設備を次の商品にも転用できるような戦略を考えておく必要があるだろう。定番としての安定した地位を築いている商品でない限り、商品寿命は短いと考え、一気に供給して売上を上げたら、すぐに違う商品を供給できる体制を作っておくということである。

スピード感が求められる時代の中で、絶えずその需要に応えなければならない企業は大変だ。需要の変化を波と見立て、サーフィンを楽しむように流れに身を置きながら、世の中の需要を見て、うまく供給コントロールしていくことが成功の鍵といえよう。(ZUU online 編集部)

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