アーモンド,値上げ


干ばつや健康食品としての注目が影響

昨年からの商品市況は原油安のトレンドが続く一方、飼料価格は高騰し、「物価の優等生」とされる卵が値上がりになるなどの動きが出始めている。さらに、これまで商品作物の中でも、それほど大きな注目を集めてこなかったナッツ類、とりわけアーモンドにも価格高騰の波が押し寄せているのだ。

2014年には1ポンド(450グラム)で4ドル(約480円)を超えるなど、過去最高値だった2006年度の平均を10%以上も上回る水準となった。その背景にあるものは何かを探ってみる。


西海岸の深刻な干ばつで生産減

アーモンドチョコレートやお酒のおつまみとして日本でもおなじみのアーモンドだが、その主要生産拠点はアメリカのカリフォルニア州が中心で、実に世界の生産量の約80%を占める。

アーモンドの価格が値上がりする理由のひとつとして、アリフォルニアを襲う深刻な干ばつだ。14年1月には知事が非常事態宣言をし、今年4月には年内いっぱい25%の節水を義務付ける史上初の節水令が発令された。水不足による農業への打撃は不可避で、アーモンドはその影響を受けて生産量が減少している。

アメリカ以外のアーモンド生産国にはオーストラリア、スペインなどがあるが、生産量の世界シェアは5%前後と、カリフォルニアの減産分を補うほどの規模がないのが実情だ。