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(この記事は2014年5月31日に「 資金調達プロ 」掲載されたものです。)


社長の生い立ち・起業ストーリーを教えてください。

家業(建築士)を継ぐため理系の高校に進学し、中央工学校の建築工学科に入学。諸事情により、通常より1年多く在籍することになります。なんとか卒業し、就職した先は上場企業のアミューズメント事業部でした。専門学校卒は自分だけで、学歴に負けまいと、ひたすら努力しました。その甲斐あってか、1年目から好成績を残すことができました。ただ、ものすごく良い会社でしたが、訳あって8ヶ月で退職することになります。
その後、起業を目指すため不動産会社に転職しました。独立資金を貯めるため、1日14時間勤務を続け、なんとか不動産の資格も取得し、契約関係の経験も積ませてもらい退社します。

25歳で大阪の焼鳥屋で修行をし、同年、地元大宮駅の西口で1店舗目をオープンすることになります。飲食経験ゼロで始めましたが365日休まずに営業した甲斐もあり、沢山の常連さんがお店の応援団になってくれました。翌々年には2店舗目を北浦和西口にオープン。さらに翌年には、北浦和店を倍の広さに増築、そして3店舗目も北浦和駅の東口にオープンします。

一気に30歳で年商数億円の会社の社長になりました。この頃は結婚もし、家も買って、子供も生まれた順風満帆な時期でしたが、社内の労務トラブルがあり、突然3,000万円の負債を抱え会社は倒産します。

その後は後輩の起業支援や一般の方向けの賃料削減セミナーなどを行っていました。飲食店経営の経験と不動産業の知識を活かす事ができると感じ、「借主のメリットに特化した不動産業」を開始しました。これが大反響を呼び、短期間で負債を完済することができました。

現在は、不動産仲介業を中心に、飲食店4店舗運営、不動産FC本部(代理店21社)運営やセミナー講師などを行なっています。


ここ最近で資金調達の事例があれば教えて下さい。

お客様が不動産を借りる段階で、家主や保証会社の審査があります。弊社で事業計画書を作成し、それをそのまま銀行融資で使用するということも何度かありました。ポイントは固定の収入をアピールするということです。変動売上だけでなく、固定の売上があると分かれば家主や銀行も安心します。

4店舗目を出店する際に1,700万円の借入を行ないました。事業計画書は私が作成しました。それに物件探しは私の本業でもあります。今までは日本政策金融公庫等からの借入でしたが、今回は初めて銀行からの借入を行ないました。希望額の1,700万円満額で融資が出ました。