東大
(写真=PIXTA)

6月16日、東京大学大学院総合文化研究科の大学院生の二本垣裕太氏と佐藤守俊准教授らの研究グループは、「ゲノム編集」と呼ばれる遺伝子の改変操作を、自由自在に光で制御する技術を開発したことを発表した。

ゲノム編集を行うためには、ゲノム上の狙った塩基配列をDNA切断酵素で切断する必要があるが、従来の技術ではDNA切断酵素の活性を全く制御できないため、たとえば、狙ったタイミングや狙った時間のみでゲノム編集を行うことが不可能であるなど、さまざまな制約が課せられていた。

同研究グループは原核生物で発見されたCRISPR-Cas9システムのDNA切断酵素(Cas9タンパク質)の活性を青色の光で制御し、ゲノムを意のままに編集できる技術を世界で初めて実現しました。

この新しい技術により、ゲノム編集の応用可能性が大きく広がり、医療や創薬、育種・品種改良などへの活用が期待される。またこの成果は、米国科学誌「Nature Biotechnology」に掲載される。

この本成果は文部科学省生命動態システム科学推進拠点事業の一環として得られたもので、2015年度より、国立研究開発法人日本医療研究開発機構が同事業の研究支援担当機関の役割を果たしている。(ZUU online 編集部)

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