葬儀業界の投資価値
伝説の投資家ピーターリンチ氏の投資哲学に迫る本連載。【第1回】では「馬鹿げた社名の企業は狙い目」、【第2回】では「代わり映えしない業容」、【第3回】は「見向きもされない」企業、【第4回】は「悪い噂」のある企業についてリンチ氏の持つ独特の視点を解説してきた。 【第5回】では葬儀業界などタブー視される業態の投資価値についてリンチ氏の見解を考察していく。「気がひける業態」にこそ上昇銘柄があるのかもしれない。
気がひける業態は狙い目?
1980年代から90年代初頭にかけて株式の長期投資で爆発的な利益を上げることに成功した稀代の投資家と呼ばれるピーター・リンチ。
リンチは、実に様々な視点をもって投資先の企業を探し続けてきているが、彼の自著の中で示している13の視点の中の7つめに上げられているのが「気がひける業態の会社」だ。
一見地味な視点だが、彼の選択眼は現代にもマッチした柔軟な発想に支えれており、注目に値するものとなっている。