ピーター・リンチ,投資術,銘柄選び

(写真=Thinkstock/Getty Images)

長期視点での株式投資における神様とも言うべき稀代の投資家ピーター・リンチは、自らの投資銘柄選定にあたって、独自の視点から13のポイントを自著で公開している。その13の視点のなかの8つ目にあたるのが「無成長産業」と呼ばれるものだ。

リンチは、「多くの人が目立つ成長産業に投資したがるが、私は違う。葬儀屋のような無成長産業が見当たらないときには、プラスチックのナイフやフォークといった低成長産業に投資するのである。そうした分野からこそ、大化け株が出てくるからである」。と具体的に無成長産業の中にかなりの有望株があることを明かしている。

すでに「必ずしも感心しない業容」や「気が引ける業態の会社」の項目でも葬儀屋のビジネスは登場しているが、ピーター・リンチ自身はかなり公益性の高い会社で、とにかく安く買える株に大きな興味を持っていることがうかがえる。

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無成長産業は競争の心配がいらない存在

ピーター・リンチらしい視点といえるのが、この「無成長産業」に対する投資というものである。無成長産業であるがゆえに新規参入が少ないため、市場で一定のシェアを確保してしまえば競争の心配がなく高収益を確保できるというのだ。つまり売り上げが大きく拡大する業態ではないものの、安定的に長期間収益をもたらしてくれるビジネスという視点からこうした銘柄を選択していることがわかる。