ピーター・リンチ
(画像=Thinkstock/Getty Images)

目次

  1. 葬儀業界の投資価値
  2. 低成長産業から大化け株が現れる
  3. 無成長産業は競争の心配がいらない存在
  4. リンチは広範に様々な業界から投資先を見つけている
  5. 無成長業態は今後国内では増える可能性も

葬儀業界の投資価値

伝説の投資家ピーターリンチ氏の投資哲学に迫る本連載。【第1回】では「馬鹿げた社名の企業は狙い目」、【第2回】では「代わり映えしない業容」、【第3回】は「見向きもされない」企業、【第4回】は「悪い噂」のある企業、【第5回】では気がひける業態について、リンチ氏の投資視点をお伝えしてきた。 【第6回】では無成長産業への投資にはどのような価値があるのか解説する。競争の少ない業界は長期的投資においてプラス要素も多いとリンチ氏は言う。

低成長産業から大化け株が現れる

長期視点での株式投資における神様とも言うべき稀代の投資家ピーター・リンチは、自らの投資銘柄選定にあたって、独自の視点から13のポイントを自著で公開している。その13の視点のなかの8つ目にあたるのが「無成長産業」と呼ばれるものだ。

リンチは、「多くの人が目立つ成長産業に投資したがるが、私は違う。葬儀屋のような成長産業が見当たらないときには、プラスチックのナイフやフォークといった低成長産業に投資するのである。そうした分野からこそ、大化け株が出てくるからである」と、 無成長産業の中にはかなりの有望株があることを明かしている。

すでに「必ずしも感心しない業容」や「気が引ける業態の会社」の項目でも葬儀屋のビジネスは登場しているが、ピーター・リンチ自身はかなり公益性の高い会社で、とにかく安く買える株に大きな興味を持っていることがうかがえる。

無成長産業は競争の心配がいらない存在