スマホ
(写真=PIXTA)

会社から仕事用でスマホ、タブレットを渡されている人もいるだろうが、今でも私物を使っている人は少なくないだろう。一時期ほど“BYOD(Bring your own device)”という言葉は聞かなくなったが、それでも私物の利用はかなり一般的なようだ。

特にスマホはパソコン以上にセキュリティに気をつける必要がある。パソコンがウイルスに感染すると、分かりやすい症状が出ることがあるが、スマホだとアプリが勝手に通信して情報を送信することが多いからだ。

そこでビジネスで私物スマホを使う人が講じるべき5つの対策についてまとめてみることにする。


セキュリティソフトやセキュリティ対策サービスを導入する

最近、iPhoneの不正アプリが問題になったことは記憶に新しい。もともとMacにはウイルスがないとかiPhone(iOS)は安全(WindowsやAndroidは危険)などと言われてきたが、実際はそうでもないことが分かりつつある。

パソコンならセキュリティソフトを利用していないという人は珍しいだろうが、スマホにインストールしていないという人は意外といる。

セキュリティソフトやクラウドサービスで対策していないと、電話帳やメールアドレスなどを簡単に抜き取られてしまったり、勝手にSMSを送られてしまったりする。外部から操作されて勝手に悪用されることだってあり得るので、まずはセキュリティソフトを導入することが1案目の対策となる。


ロック機能を設定する

常に外に持ち歩くスマホの場合、盗まれたり紛失したりということは日常的に起きる。まず最低限設定しておかなくてはならないのがスクリーンロック機能だ。

設定しておけば少なくともしばらくは、スマホを手にした第三者が勝手にあれこれ操作できないからだ。


SIMカードのロック機能も設定する

「スクリーンロックさえかけていれば大丈夫」と思いがちだが、実はSIMカードを抜き出してほかの端末に差し込めば簡単に利用できるようになる。

このSIMカードロックはAndroidならばセキュリティがあらかじめ設定したPINコードを入力しないかぎりSIMカードは利用できなくなるので、安全性は高められる。iPhoneでも電話の機能でSIM PINのチェックをオンにしておけばPINコードを入れない限り使えなくなるよう設定されている。


OSやアプリは最新のものを利用する

意外と忘れがちなのはOSやアプリを最新のものにアップデートしておくことだ。最近のアプリはアップデートのデータが重いこともあり、更新をためらう向きも少なくないようだが、バグ対応の面からも、最新のOSやアプリを常に利用したほうがいい。


出所のはっきりしないアプリはインストールしない

iPhoneに比べて機種もアプリも非常に多岐にわたっているのがAndroid端末の魅力であり、危険な一面でもある。

最近ではこの端末をターゲットにしてウイルスを侵入させるアプリが増え、問題化している。さまざまなアプリを簡単にインストールすることができるからこそ、スマホの使い勝手はいいわけだが、逆にリスクを高めることになる点を忘れてはいけない。

せめて出所のはっきりしたアプリのみをインストールするよう心がけておくべきだろう。


自分のスマホに会社の財産が入っていることを忘れない

ここまで見てきた対策は、当たり前といえば当たり前のことばかりだ。

しかし忘れてはいけないのは、「仕事で使う時点で、企業の財産でもある情報が自分の端末には残っている」ということだ。私用でしかないスマホやタブレットをなくしても、恥ずかしかったり私生活で困ったりするだけだが、ビジネスのファイルや情報が他社にわたってしまえば、取引先や自分の会社に迷惑をかけてしまう。場合によっては、関係者に損害を与えてしまう恐れもある。

たしかにその意味では、企業社側が仕事用の端末を用意すべきなのかもしれないが、すべての企業が用意できるわけでもないだろう。できる限りの対策を講じておけば、何らかのトラブルがあっても抗弁できるはずだ。 (ZUU online 編集部)

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