(写真=ZUU online編集部)
モノ同士がつながり、相互に自律的な通信を行う「モノのインターネット」。IoTとして広く浸透してきており、電気や水の使用量からはじまり、製造業でも細かく計測して、そのデータを生かせるようになる。生産過程の劇的な効率化や品質のさらなる向上を図る動きとして、注目されている。
ほかにも、米アップルの「Apple Watch」に代表される身に着けられるデジタル機器として注目を集める「ウェアラブル端末」も、新しい分野を切り開く製品としても注目されている。腕時計と同じように手首につけ日々の運動量や睡眠時間を記録し、分析して健康維持につなげられるフィットビットや、同製品の競合となるプロダクトを開発・販売するミスフィットなどのウェアラブル端末も出てきているのが現状だ。
また、こうしたウェアラブルデバイスやスマートフォンから家庭の電子機器を操作できるように各製品がネットワークで接続する「スマートホーム」もIoTとして実現する近未来として注目されている。
こうしたウェアラブル端末やIoT分野では、韓国が先進的だといわれている。そこで今回は、「Wearable Tech Expo in Tokyo 2015」で韓国人ITジャーナリストであるチョウ・チャンウン氏が行った講演「独走する韓国のIoT化とグローバル戦略」を基に、最新の韓国IT事情を紹介する。
「スマホ」が情報機器のハブに
スピーカーのチョウ・チャンウン氏によれば、韓国国内でIoTやウェアラブル端末が普及している背景には、スマホの高い普及率があるという。ニュースのチェックなどでは、パソコンとスマホを併せて使っている状況に留まらず、スマホだけで完結させてしまうことが一般的だという。ほかにも、「戸籍」や「大学の卒業証明書」といった公的書類についても、スマホから全て取り寄せられるところまで、整備されているそうだ。