「仕事の成果はリーダー次第」と表現されるほど、ビジネスシーンには上に立つ者の力量が問われる機会があふれている。その分、リーダーに掛かる負担が大きいのは事実だが、「ゴールに向かって熱心に努力し、度重なるトラブルにもビクともしない部下がいてくれれば……」と悲観的になる前に、まずは自分自身を客観的に見つめ直した方がよい。
悩み多きリーダー、あるいはこれからリーダーになりたいと思う人のために、米国経済誌『フォーブス』から「できるリーダーに必要な9つの要素」を紹介しよう。
①常に誠実
チームをまとめる者にとって、自分の理論がどうであれ目標を高く掲げることはとても重要だ。「自分自身の言動がビジネスや従業員に反映される」と肝に銘じ、常に誠実かつ理論的な態度に徹していれば、部下も自然とそれに見習おうとするだろう。
②重要な仕事をチームに任せられる信頼関係を築く
信頼して仕事を任せられるチームであればこそ、ともにアイデアの実現に近づくことができ、仕事もはかどるというものだ。ビジネスを成長させる上で信頼関係は最大の武器となる。
しかしただランダムに仕事を任せておくだけでは本当の意味でのリーダーとは言えない。メンバーの性質や得意分野を把握し、各々に能力に見合った作業を任せることで、時間の節約にもストレスの軽減にもなる。
③部下の本音を聞き出すコミュニケーション力
部下が上司に意見したり本音を打ち明けにくいのは、全世界共通の暗黙事項だろう。しかしコミュニケーションの壁は、お互いが思っているよりも仕事の成果に悪影響を与える。リーダーが部下の本音を聞き出せないようでは、信頼関係が成り立っていないということになる。
日常的なささいな会話でも何でも構わない。「自分にはいつでも話を聞く用意がある」というオープンなスタンスをキープし、日頃からチームと十分なコミュニケーションをとることが仕事の成果は勿論、新しいメンバーの育成や効率的な仕事環境を作りだすうえで非常に役に立つ。
④ユーモアのセンスを磨く
ピリピリした環境では仕事の効率はアップしない。例えば我が編集部の場合、職場は常にユーモアとリラックスした空気に満ちている。犬を仕事に連れて来ても構わないし、新入りが入社した日は、笑えるイタズラを仕掛けるのがお決まりになっている。和やかな空間で働いていると、毎日新鮮な気持ちで仕事に取り組めるし、効率も上がるというものだ。
またユーモアに満ちた環境は、多少のトラブルなど跳ね除けてくれる。いかなる状況においても、チームに的確な指示を出し、ポジティブなエネルギーを放出させる……これがリーダーたるものだ。