⑤緊急事態でも平常心をキープ

ビジネスに“緊急事態”はつきものだ。ここで重要なのは、いかなる場合も平常心をキープすることだ。リーダーが慌てたり部下を責めたりすれば、そうしたパニック感はチーム全体に広がってしまう。まさに「自分自身の言動がビジネスや従業員に反映される」のだ。リーダーが落ち着いて対処出来れば、チームもそれに従うはず。たとえ計画通りに物事が進んでいないとしても、下の者を指示する立場としての自信をもって、冷静かつ正確にチームを率先していくべきなのだ。

⑥有言実行

部下に最高の仕事をしてほしければ、自ら率先して手本となることだ。リーダーがバリバリ仕事をこなしている姿ほど部下のヤル気を起こさせるものはない。「口先だけではなく、言ったことは必ず実行するリーダー」として尊敬されるようになれば、チームもそれに見合った最高のパフォーマンスを見せようと努力する。

⑦既存の考えにとらわれない

仕事によっては即座に明確な指示が出しにくい場合がある。しかし、そんな急な計画の変更で即断が求められる時にこそ、リーダーの素質が問われるものだ。ここでのアドバイスは「既存の考えにとらわれず、最悪の2パターンを想定し、マシだと思える方を選択しろ」だ。手っ取り早いという理由だけで選択するのではなく、多少時間を要してもありとあらゆる可能性について熟考し、その上で決断を下したほうがよい。

⑧直感を大事にする

先が見えず手探りで作業を進めていくしかない状況では、直感が役に立ってくれる。そう言うと「運任せ」という印象を受けるかも知れないが、高リスクで先行きが不透明な時、自らの経験に基づく直感ほど頼りになるものはない。自分の身に余ると判断した場合は上役や指導者に助けを求めるのも良いだろう。自分自身に信頼を置くということは、チームの信頼を勝ちとることにもなる。

⑨ヤル気を起こさせる

チームのモチベーションをキープするためには、「仕事の成功によって何が得られるのか」を視覚化すると良い。将来的なゴールを潜在意識に叩きこみ、各々が重要な役割を担っているという意識を持たせることで、チームが一丸となって目標を達成に近づけるだけではなく、現在直面している問題の解決にも取り組みやすくなる。まずはチームの努力を賞賛することから始めよう。

あすからでも実践してみよう

9つすべての要素を手に入れることは容易ではないが、そのために必要な事柄、たとえば「部下とコミュニケーションを取る」「チームの努力を賞賛する」などは意外とシンプルで簡単である。あすからでも実践してみてはいかがだろう。(ZUU online 編集部)