英タイムズ・ハイアー・エデュケーション(Times Higher Education、THE)が9月30日、2015年の世界大学ランキングを発表した。日本政府も国内大学の順位の改善を目標に掲げるなど、注目度も高い。大きな影響力もあるとされており、世界的にも注目される大学格付けだ。
THEの大学ランキングは発表されはじめた2011年には、200校に順位をつけていたが、今年のランキングに加わった大学の数は800にもおよんだ。評価基準は「教育」「研究」「論文被引用数」「産業界からの収入」「国際性」の5項目。中でも、「教育」「研究」「論文被引用数」が90%を占めており、教育・学術面のランキングの色合いが強い。
同ランキングの上位には米・ハーバード大やMIT(マサチューセッツ州工科大学)、スタンフォード大など有名どころがランクインしているほか、英国の大学も比較的多い。例えば、オックスフォード大やケンブリッジ大、インペリアル・カレッジ・ロンドンなどが上位校の常連で、毎年、評価を競っている。
今年の世界大学ランキングのトップ10にも、2014年までと同様に米国や英国の大学が多数ランクイン。5位にはMITがランクインしたほか、4位にはケンブリッジ大、3位にはスタンフォード大が入る格好となった。2位はオックスフォード大だった。ちなみに、昨年は2位にランキングされていたハーバード大は、6位に順位を下げた。
2015年のトップは米・カリフォルニア工科大
今年のトップに輝いたのは、米・カリフォルニア工科大。「カルテック(Caltech)」の愛称で親しまれ、ロサンゼルスの近郊のパサデナ市に約50万平方メートルのキャンパスを構えている。THEのランキングでは、2011年にハーバード大を抜き、世界第1位の高等教育機関とされて以来5年間、連続で1位に選ばれている。