郵便ポスト
(写真=Thinkstock/Getty Images)


郵政3社の強みと課題を見てみよう

今回は株式購入に際しての判断材料として、日本郵政<6178>、ゆうちょ銀行<7182>、かんぽ生命保険<7181>の強みと課題について検討します。

まず、日本郵政ですが、1871年(明治4年)創業と歴史も古く、日本人なら誰もが知る郵政事業などで知名度は抜群です。

民営化前は簡易保険(1916年:大正5年業務開始)や郵便局と一体化した貯金業務(1875年:明治8年郵便為替、貯金取り扱い開始)、国債等の預かり口座で信頼度の高い金融機関として広く国民に利用されてきました。

紆余曲折を経て2005年に小泉内閣の元で民営化が決定し、2007年に3事業分離。いよいよ2015年11月4日、民間企業として株式上場を果たすことになりました。

3社の上場前に公募株に申し込むかどうかですが、3社合わせて現在、想定されている公募価格による計算でも時価総額は少なくとも13兆円を越え、上場後は投信などが一定数、3社株を組み込まざるを得ないことから、大型株であっても需給は大きくは緩まず、むしろタイトになり値上がり傾向が強まると思います。


ゆうちょ銀行とかんぽ生命保険の規模

さらに、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の預かり資産等が世界的という点も魅力です。ちなみに、ゆうちょ銀行は純資産が199兆円もあり、預かり資産は176兆円(2015年4月データ)です。一方のかんぽ生命保険は総資産約120兆円で世界一の規模です。簡易保険、年金保険合計の  預かり資産 は 約45兆円となっています。

国内最大の金融グループと比較してみましょう。三菱UFJフィナンシャルグループ(以下、三菱UFJFG)は、傘下の三菱東京UFJ銀行、信託、証券、カード、リース会社を合わせて総資産は約286兆円。株価760円で時価総額10兆7000億円です。三井住友銀行、SMBC日興証券、プロミスなどを傘下に抱える三井住友フィナンシャルグループ(三井住友FG)は、総資産約183兆円。時価総額は株価4770円で約6兆7000億です。

預かり資産では三菱UFJFGで約40兆円、三井住友FGも四捨五入すると約40兆円。銀行業務だけのゆうちょ銀行が圧倒的に大きな存在であることがわかります。国内で総資産1位の第一生命が約50兆円。株価2100円で時価総額が約2兆4158億円ですから、かんぽ生命保険も非常に大きな存在といえるでしょう。