FPの相談
(写真=PIXTA)


FPの相談。「無料相談」と「有料相談」おススメはどっち?

神奈川県在住の58歳の主婦です。老後の生活が不安なので、FPに相談したいと考えています。「無料相談」を謳っているFPもいるようですが、強引に保険の契約をさせられそうで怖いです。有料でもいいから相談に行こうかと思いますが、30分で5,000円の相談料と言われても、雑談で終わってしまう可能性もありますし、価値が分かりません。「無料相談」と「有料相談」のどちらがいいのか教えてください。


保険の加入や見直し、住宅を購入する時など、FPに相談することがごく一般的になってきています。どのFPに相談に行こうか考えるとき、無料で相談を受けてくれるFPと有料相談を行っているFPのどちらにしようか迷ってしまいますよね。果たしてどちらがお得なんでしょうか。


「無料相談」はFPのバックグラウンドを確認する

一口にFPと言っても、どのような形態で仕事をして収入を得ているかは千差万別です。「無料相談」を謳っているFPであっても、「相談」以外のところで収入を得ているはずです。無料だからと言ってすぐに飛びつくのではなく、まずはそのFPもしくはFP事務所のバックグラウンドを調べてみましょう。

多いのは保険代理店をしながら相談業務を受けているFPです。その場合は、保険の契約を取ることが一番の目的で、相談業務はサービスの一環という位置づけになります。「相談のあとに保険の契約が待っている」というのもあながち間違いではないかもしれません。それ以外では、不動産仲介業や投資信託の販売などの業務をしながら、無料でFPの相談を受けているFPもいます。


「有料相談」ならFPの専門分野に注目して

有料相談の場合、時間によって料金を決めているFPが多いですが、雑談だけで終わってしまったらと考えると不安ですよね。私が知っている限りでは、個別相談を受けているFPはとても真面目な方ばかり。時間内にきちんとアドバイスしようと頑張ってしまうFPの方が多いように思います。

FPの相談は、保険だけでなく、住宅ローン、年金、投資アドバイスなど多岐にわたります。そのすべての専門的な知識を網羅しているというFPはいません。有料相談のFPを選ぶなら、専門分野を確認して自分の相談内容にマッチしたFPに相談しましょう。その際は、相談の実績が多いFPを選んだ方が、他の相談者の事例も聞いたりできるのでベターです。


基本的なことは勉強した上で相談するのがポイント

効果的にFPの相談を受けるコツは、あらかじめ自分でも相談内容に関する基本的な知識を勉強しておくことです。FPの立場から言うと、何も知らない素人にきちんと分かってもらえるように説明するのは、とても難しいし時間がかかることなのです。また、知識がない人から相談を受けても、相談内容自体が要領を得ないのでどう答えたらいいか分からないということもあります。

ある程度の知識を持っている相談者ならツーカーで話しが進むので、さらに深いアドバイスができます。特に時間によって料金が設定されている場合は、短時間で有意義なアドバイスを受けられるように、基礎的な知識を勉強しておくといいでしょう。

無料相談の場合、結局は保険の契約が目的ということもあるかもしれませんが、契約をするのは自分です。それなりの知識があれば、FPの勧める保険が自分に必要かどうかは分かるはず。不要な保険だと思ったらきっぱりと断る勇気があれば、無料相談も怖くありません(提供: ライブリー 退職金と未来のお金 )

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