履歴書
(写真=PIXTA)

「手書きは効率悪いよね。電子データでいいはず。アメリカで手書き履歴書は聞いたことない。だってメリットないダロウ」——米国出身のお笑い芸人、厚切りジェイソンさんがTwitterでこう発言。以前から時折論じられてきた「履歴書は手書きがいいのかどうか」という問題が、またにわかに再燃している。

フィフィさんは「手書き賛成」

厚切りジェイソンさんは、就活中と思われる人物の「就活の履歴書で、最後の一文字でも間違えたら書き直し。修正テープはNGがマナー」というつぶやきに対して発言したようだが、実はお笑い芸人だけでなくIT企業役員という顔も持つ。

以前からTwitter上で就活生や会社員たちの悩めるつぶやきをリツイートしている。上記の「手書きは効率悪い」発言もそういったリツイートの1つだ。

この発言に対してはネット上でも賛否両論、さまざまな意見が飛び交っている。その中でも、エジプト出身のタレント・フィフィさんのツイートは大きく注目された。フィフィさんは「筆跡は人となりを判断する助けになると思うので、私は手書き賛成派。ちなみに筆跡の良し悪しで判断したいのではなく、個性を見たいという意味で」「私も日本で就活して前職は3年間企業勤めでした。面倒省く理論なら面接すら必要なくなるのでは?」といった意見を投稿している。

ホリエモンらが持論展開、目立つ反対派

2015年3月にはやはりTwitterで、実業家の堀江貴文さんが「手書きはやめて欲しいね。履歴書が手書きの奴は採用候補に入れたくない」とツイートし論争を巻き起こった。

この発言は、はてな匿名ダイアリーに投稿された「いまどき履歴書を手書きで送ってくる奴と同じ職場で働きたくない。PCでの書類作成が苦手なのではないかと感じるから。手書きで書くことで誠意を伝えようとか考えていそうだから」という記事を受けたものだが、影響力のあるホリエモンのツイートを発端にして賛否両者の意見は熱く交わされた。

さらにさかのぼると、プロブロガーのイケダハヤトさんが2013年の3月に「21世紀ですし『履歴書は手書き』とかいい加減やめませんか」という記事を書いている。

ブログでは、「書く側にも読む側にも負担が掛かる」「さまざまなコストが掛かる」など手書きのデメリットを具体的に挙げたり、手書きの履歴書がなくならない理由として「履歴書を書かせている側が、あまりにも鈍感なため」といった持論を展開している。