1倍割れの理由が見当たらない銘柄は有望

それでは、PBRをどのように活用するのが有効なのか? たとえばPBRが1倍を割り込んでいるが、倒産の噂が出るほど経営内容が悪化していない企業は、将来的に化ける可能性を秘めている。「銘柄が安値で放置されているのには、それなりの理由がある」と先に述べたが、PBR1倍割れを裏付ける明確な理由がまったく見当たらないのであれば、投資対象として非常に割安であり、将来的にも有望といえる。

実際問題として、この企業の株価が「少なくともPBR1倍までは回復する可能性がある」と予想することは理に適っている。外部環境が改善し、市場参加者のリスク許容度が高まると、割安な銘柄に見直し買いが入ることがよく起きるからだ。PBR1倍割れ銘柄を買っておけば、少なくとも1倍までの値幅は取れると期待することは可能である。

再編が加速する業界のPBR1倍割れ銘柄は狙われやすい

最後に、PBRが企業のM&Aにおいて重視されるケースがあることも指摘しておきたい。というのも、再編が活発化する業界でPBRが1倍を割り込む企業があれば、競合企業が買収に動く可能性があるからだ。 同業他社の買収を狙う企業からみると、PBRが1倍を割り込み、有利子負債も少ない企業となれば買収して経営統合を行うメリットが大きい。株価が割安なため、多少上乗せ分を払って株を買ったとしても、買収先企業の資産を割安に取得できて、財務面でプラスとなることが期待できるからだ。

企業が同業他社を買収する場合、通常は顧客基盤の拡大や、原材料調達時の取引条件の改善といった「規模の経済」のメリットが第一の狙いとなる。だが、買収先の企業をPBR1倍以下で買収することができれば、買収を仕掛ける企業の経営陣として、その買収を正当化する理由となり得る。

裏を返せば、上場企業が同業他社に買収されるリスクを下げるには、PBRが1倍を大幅に上回る水準まで株価を引き上げる努力が必要になる。企業として成長戦略を示し、一般の投資家の投資資金を集めておくことが不可欠だ。投資家としては、企業の合従連衡が盛んな業界であれば、低PBR銘柄には投資妙味があるといえるだろう。(ZUU online 編集部)

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