FP

(写真=PIXTA)

あなたのセカンドライフの夢・希望はなんですか?

「家族構成をどうするか?」
「どこに住むか?」
「仕事や収入をどう考えるか?」
そして、「将来どのようになりたいのか?」「何をしたいのか?」

こうした夢や希望は人それぞれであり、最終的には自分自身で決めなければならない。しかしながら、こうした夢や希望を実現するためには、結婚・教育・マイホーム購入・老後生活などをどうするかと隣り合わせであり、お金の問題がどうしてもついてまわる。

人生の夢や目標をかなえるためには、絵空事で終わらせないために、実現までの計画をたて、その計画をかなえるための資金を準備しておくことが大切。特に、定年退職後のセカンドライフプランを考える際には、資金計画に問題があると老後生活に支障をきたし夢の実現どころか生活困難に陥る可能性もある。それだけに、念を入れて検討したい。

まずは、自分のセカンドライフの夢・希望を具体的にイメージしてみる。次に、その夢や希望を実現するための資金計画を考える。また、一人で悩まずに、家族と話し合うことも大切だ。家族と相談することで、家族としてどのようなライフプランを送ることが最適なのか、またそれが実現可能なのかどうかをお互いに確認し合うことも必要だろう。また、マネープランのアドバイスをしてくれるFP(ファイナンシャル・プランナー)に相談するのも有効といえる。

ファイナンシャル・プランナーってなに?

FPとは、皆さんの考える夢や目標の実現に対して、お金の面で様々な悩みをサポート、的確なアドバイスを行う専門家のこと。具体的には、お客様の家族構成や収入などの環境を踏まえたうえで、最適な資産設計・資金計画を提案、アドバイスを行い、その実行の手助けをするものだ。医者が病気を治す役割を果たすことになぞらえて、FPはお金の面から家計の改善を図る「家計のホームドクター」とも呼ばれる。

FPの活動領域は様々である。というのも、家計に関連するお金のアドバイスは多岐にわたるため、年金や保険、資産運用、税金、不動産、相続など、ゆりかごから墓場まで、人生におけるマネーに関連する領域をカバーしているからだ。そのため、幅広いマネーの知識を持つことが求められている。

FPの実際の業務には、こうした相談業務の他、書籍や雑誌、インターネットのサイトなどでマネー関連の文章を書く執筆業務、公的機関などで行う講演業務がある。また、お客様のニーズに合った保険や資産運用の提案なども行う。

社会における働き方が変わってきている昨今において、個人のマネープランをいかに構築していくかというニーズは今後ますます高まると見て間違いない。FPはこうしたニーズに応え、経済的な自立を支援する社会的な役割を担う存在といえる。

どのように「家計のホームドクター」を探せばいいの?

さて、こうした役割を担うFPに相談したいと考えた場合、どのように探せばよいのか。その一つの方法として、日本FP協会の「CFP®認定者検索システム」がある。CFP®認定者とは、FP資格の中でも最上位といってよい国際資格保持者が該当する。この検索システムを利用すれば、CFP®認定者の所在地や相談分野などの条件を指定して検索ができるので、ご自身のニーズに合ったFPを探すことが可能だ。

なお、金融機関の窓口には、お客様相談係としてFP資格を保有するスタッフも多い。こうした窓口の方に相談するのも一つの方法だろう。もし悩みがある、今後の不安があるのであれば、お気軽に相談してみてはいかがだろうか。