オンラインから不動産探し

◆米国では物件の売り主、買い主双方にエージェントがついて売買することが一般的です。この売買の仕組みで新たな変化はありますか。

今回Redfin(レッドフィン)という不動産会社を訪問しましたが、ここではオンラインにある物件情報を活用した中古住宅の取引を行っています。米国にはプロが使う不動産情報データベースMLS(Multip lelisting service)というものがあります。売り主のエージェントはオファーを受けたら物件の情報をアップロードする必要があるため、MLSにはあらゆる物件が掲載されています。

Redfinはこのデータベースを、より消費者に見やすく、分かりやすく、使いやすいように変えてウェブサイトで公開しています。家を買いたいユーザーはRedfineから欲しい物件を探し、気になった物件を問い合わせる。

エージェントからではなく、ウェブサイトの物件情報をベースに家を探してもらうことで効率化し、一般的な仲介手数料よりも割り引くというビジネスをしています。フルタイムエージェントに対してディスカウントエージェントと呼ばれ、このような形式は新しい動きだと思います。

日本ホームインスペクターズ協会 長嶋修理事長
1967年東京都墨田区生まれ。広告代理店を経て、94年ポラスグループ入社。99年個人向け不動産コンサルティング会社さくら事務所設立(現会長)。2008年に設立された日本ホームインスペクターズ協会理事長を務める。(提供: リフォーム産業新聞 10月13日掲載)

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