FinTech協会法人会員
(写真=HPより)

ITの活用で金融業界を大きく変えつつあるトレンド「FinTech」(フィンテック)の専門家や企業がプレゼン、講演などを行う「FinTech Meetup」の第7回が11月10日、東京駅横のリクルートホールディングスで行われた。

スタートアップブートキャンプシンガポールのスティーブン・トン氏が「東南アジアのFinTech」と題してスピーチしたほか、香港の保険会社AIAのスティーブ・モナハン氏が「FinTechでイノベーションする方法」との題で講演。定員は180人だったがキャンセル待ちも出たほど盛況で、終了後には交流のための名刺交換があちこちで行われていた。


日本のFinTechがもっと進むためには

トン氏はアジアのFinTechスタートアップの資金調達状況のほか、個別の国の状況などを報告した。モナハン氏は、イノベーションを起こすための段階的な進め方などについて触れた。

質疑応答では、遅れている日本のFinTechを進めるために必要なことを問われたモナハン氏は、新生銀行など日系企業での経験談を話したうえで、「日本では周りが動くと一気に動くようになると思う。そして一度動き出すと信じられないくらいの速さで進む」と指摘。さらに「そのためにも金融庁をもっと巻き込んでいかなければいけないと思う」などと述べた。


FinTech協会には新しく大手企業も参加

この日はまたイベントのスポンサーでもあるFinTech協会(丸山弘毅、工藤博樹代表理事)から、新たに会員企業が増えたことが発表された。9月の設立時点ではベンチャー20社で構成されていたが、新たにベンチャー2社と大手、他業種も含む企業23社の参画も発表された。

新たに加入したベンチャーはアイ・ティ・リアライズとトランザクション・メディア・ネットワークス。前者は今月、クレジットカードの明細管理アプリ「CRECO」(クレコ)を発表したばかりで、後者は複数の電子マネーに対応した決済サービスを提供している。

大手、他業種から加入した法人会員は次の通り。Chappuis Halder & Co.、クレディセゾン、大日本印刷、NTTドコモ、EY(新日本有限責任監査法人)、GMOペイメントゲートウェイ、インテリジェント ウェイブ、ジャックス、ジャパンネット銀行、KDDI、丸紅、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友銀行、みずほフィナンシャルグループ、NTTデータ経営研究所、オリエントコ—ポレーション、ペイジェント、リクルートライフスタイル、SBIインベストメント、セブン銀行、新生銀行、凸版印刷、日本ユニシス。 (ZUU online 編集部)

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