カブドットコム証券ーー4人のアナリストが順番に講師を務める

週に2、3回のオンラインセミナーの開催がある。いずれも1回30分~40分ほどの時間で、4人のアナリストが順番で講師を務める。比較的短い時間のセミナーなので、スキマ時間を利用して気軽に視聴することができる。

ホームページに記載されているカレンダーで月間のセミナー予定を知ることができるので、あらかじめチェックして観るのも良い。こちらも口座を持たなくても視聴することが可能だ。


マネックス証券ーー松本大氏がユーザーの質問に答えるセミナー

一味ちがった動画コンテンツが味わえる。代表取締役会長CEOである松本大氏が、自ら講師を務めて株式市場に関するユーザーからの質問に答えていく、というスタイルのセミナー「松本 大とここだけトーク」である。

興味深いのは、セミナー冒頭に設けられた同社顧客からのクレームに対して回答をするというコーナー。ネット証券では欠かせないコールセンターでのやり取りや、アナリストとして人気のあった同社社員の退職についてなど、愚直に回答する同氏の姿に親近感を覚えるユーザーも少なくないだろう。

他にも多数の講師が同社セミナー講師を務め、内容や種類の豊富さは、ネット証券随一かもしれない。初心者向けから上級者向け、或いは内容のカテゴリー別にも調べることができ、一度自分に合うものを選んで視聴すると良い。同社の動画コンテンツも口座を持たなくても視聴することが可能である。


松井証券ーーアナリストがゲストを迎えて対談が面白い

最近、連載がスタートした動画コンテンツがある。月に1度の配信で、同社の口座を持つ顧客向けに配信される「投資を学ぶ」だ。

相場の振り返りと今後の動向について、同社 シニアマーケットアナリストの窪田朋一郎氏が解説。毎回違うゲストを迎えて、対談形式で情報を伝えてくれる。第1回目のゲストは、億を稼ぐデイトレーダーのテスタ氏を迎えたものだった。


動画コンテンツを活用して判断するチカラを養う

以上5社の動画コンテンツを紹介をしたが、いかがだろうか。それぞれ証券会社に特色があり、口座を開く際の参考にして欲しい。

ただ気を付けるべきなのは、最終的な判断は投資家自らが行うというもの。プロでも先の事は断言できない。先日パリで起きた同時多発テロや、国を代表する大企業でさえ起きる不祥事など投資材料は刻々と変化する。日々のニュースが株価に与える影響を考える習慣をつけることが大切だ。

うまく動画コンテンツを活用して、自分の眼で判断できるチカラを養ってもらいたい。

佐々木 愛子 ファイナンシャルプランナー(AFP)、証券外務員Ⅱ種、相続診断士
国内外の保険会社で8年以上営業を経験。リーマンショック後の超低金利時代に、リテール営業中心に500世帯以上の契約を結ぶ。FPとして独立し、販売から相談業務へ移行。金融、経済に関する教育を、10代から受ける必要性を強く感じている。 FP Cafe 登録FP。

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