アンケートの結果

◆不動産投資市場の景況感

「不動産投資市場全体(物件売買、新規開発、ファンド組成)の現在の景況感」について聞いたところ、「良い」が48.6%、「やや良い」が39.6%、「平常・普通」が9.0%、「やや悪い」が2.7%、「悪い」が0%となった(図表-1)。

2013年度以降3年連続で、「良い」または「やや良い」が約9割を占めた。かつてリーマンショック後の2008、09年度に「悪い」が過半数を占めていたが、現在、正反対の極めて良好な景況感が続いている。

不動産市況アンケート1

次に、「不動産投資市場全体の6ヵ月後の景況見通し」について聞いたところ、「良くなる」が5.4%、「やや良くなる」が16.1%、「変わらない」が54.5%、「やや悪くなる」が21.4%、「悪くなる」が2.7%となった(図表-2)。

「良くなる」または「やや良くなる」が過半数を占めた昨年までに対し、今回、「変わらない」が過半数を占めた。さらに、「良くなる」または「やや良くなる」は21.5%に止まり、「やや悪くなる」または「悪くなる」の24.1%が上回った。

過去を振り返ると、景気の底だった2009年にも、6ヵ月後の景況見通しは既に改善していたことから、今回のように悲観が楽観を上回ったのは2008年度以来初めてとなる(図表-3)。

このように、極めて良好な現在の景況感に変化が表れなかった一方、6ヶ月後の景況見通しは、楽観優位から楽観と悲観が交錯するものに一変した。