Baidu

2014年、世界の経済は先進国主導で景気回復が見込まれています。昨年はアメリカのNYダウ、ドイツのDAX株価指数などが最高値を更新。それぞれの国がリーマンショックの痛手から本格的に回復軌道に入ったとみる識者も多いです。

そこで、投資家が注目している世界の具体的な株式銘柄は何か?今回はZUU newsで先日取り上げた現代版三国志の一社であり、各証券会社・ADR銘柄の売買代金上位に毎年位置するバイドゥ(百度、Baidu)を取り上げたいと思います。


◎日本と中国

「中国」という国名は中国最古の古典「詩経」で地理的中心という意味ではじめて用いられました。

日本のGDPを超え世界第二位の経済大国となった中国。現代では経済の中心、世界の中心となりつつあります。その中国における経済や人権問題、環境問題などが日本の高度成長期と同じだと論じられることがあります。しかし、日本と中国において決定的に違う点があります。民主主義であるか否かです。日本では政治を変えることで、経済を含め色々な分野に変革を起こすことができました対して共産党一党独裁体制である中国では、国民が政治体勢を変えることは非常に困難です。つまり、中国に企業が進出する場合、その政府とどのように折り合いをつけて拡大してくかが重要な鍵となります。分かりやすいのが検索エンジン市場です。世界トップシェアのグーグルは2014年2月にはその時点で世界第二位となる時価総額3940億ドル(約40兆円)超までの成長を成し遂げました。ところが中国では全く違う企業が大きくシェアを広げています。

それが中国のグーグルと言われるバイドゥです。


◎中国のグーグル

バイドゥは1999年、李彦宏(ロビン・リー)氏によって設立されました。北京生まれの李氏は留学先のアメリカでインフォシーク社の検索エンジンの設計などに携わった経験を生かし同社を設立。中国人のための中国語検索エンジンを定着させることに成功しました。2006年には日本法人も設立。2010年に中国政府と折り合いがつかなかったグーグルは中国から撤退することを発表。その後はバイドゥの一人勝ちが続き、2011年にはNTTドコモと合弁会社も設立しました。

現在、中国国内ではその中国語検索の強みとともにマルチメディアサービスなどにも事業拡大。検索エンジン営業収入は、中国国内では80%超の圧倒的シェアを誇り断トツの一位です。さらには今年3月に銀行免許の所得に向け共同会社を設立し申請をしたと発表、本格的に金融業界への参入を目指していることが明らかとなりました。


◎投資する方法

その株価推移を見てみましょう。バイドゥは2005年にナスダック市場に上場。公開初日には27ドルの公募価格から122ドルまで値を上げ、米国証券市場でも歴史上まれに見る急騰で世界にインパクトを与えました。その後、前述したグーグルの中国撤退から一段と勢いを増し2010年の株式分割を経て2011年まで右肩上がりの株価を示しました。2年間ほどの調整期間の後、好調だったモバイル広告の収益を背景に昨年からまた上昇基調に。ボックス圏を抜けた株価の勢いは衰えを知らず、今年に入ってからも3月に上場来高値を更新、190ドルを伺うところまで値を上げてきました。業績を見ても今年4月24日発表の第1四半期決算において純利益が前年同期比24%増、売上高は前年同期の59億6900万元から大きく伸ばし94億9700万元、予想を大きく上回ったと報道されています。

このようにバイドゥは株価だけでなく収益も右肩上がりで、中国を代表する高利益率の企業であり財務の健全性も抜群です。さらに人口が多い中国ではネットユーザー自体にまだまだ伸び代があり、ネット市場が広がればバイドゥの利益もともに上がることが予想されます。さらには中国政府が海外の企業を遮断している市場において、政府が転覆や方針転換しない限りは安定していると言えるでしょう。このバイドゥに投資する方法としては、例に漏れず証券会社を通じて取引をすることとなります。ただし、米国株式市場だけではなくADRに対応している証券会社でなければ取引はできません。ネット証券で言えば楽天証券やSBI証券においてADRの取り扱いがあるため、口座開設していれば取引が可能です。ティッカーはBIDUになります。