60代以降になると老後、相続対策を

60代以降になると、退職後の生活を考えなくてはなりません。

仕事を継続する場合もあるでしょうし、年金で生活する場合もあるでしょう。仕事を継続する場合には収入がどれ位維持できるかにより、ライフプランは変わってきます。年金生活の場合は、働いていた時と比べて収入が大きく減ることになるので、生活水準を維持するためにはそれなりに資金を確保しておかなければなりません。資産の切り崩しということも選択肢に入れたほうがいい場合もあります。

また相続財産がある場合には、相続対策も視野に入れておく必要があります。

事前対策が必要な「相続」

以上のとおり、年代により準備すべき優先順位がありますが、どの年代の人にも必ず訪れるのが相続です。20〜30代ではイメージがわかないかもしれませんが、たとえば相続財産がある場合には長期の対策が有効なものもあるので、早めの対策が肝心です。

2015年から相続税の基礎控除が減額されました。 基礎控除とは相続遺産の課税対象額のうち、相続税が非課税になる金額のことで、変更前の計算式は 「5,000万円+1,000万円×法定相続人数」でしたが、変更後は「3,000万円+600万円×法定相続人数」となりました。これにより、今までは相続税の対象とならなかった人でも相続税を払う可能性が出てきました。

相続税は税の中でも難しい分野なので、相続を含めたライフプランニングには専門家を活用することをお勧めします。(提供: お金のキャンパス

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