管理体制強化と太陽光関連好調で今期業績黒字化は既定路線か
◆明治機械 <6334> ・東2
2016年2月12日。東証2部上場の明治機械 <6334> )が第3四半期の決算を発表。前年同期比で大幅増収、黒字転換と通期黒字回復に向けて堅調に推移している。
今期の業績回復に大きく貢献しているのが、主力事業である産業機械関連事業の収益性が向上していることと、太陽光関連事業の成長だ。
産業機械関連事業は2013年3月期の赤字計上以来、コスト削減等の施策で着実に赤字幅を縮小していた。黒字回復を遅らせていたのは大型工事案件の計画中止や延期といった計画のずれだ。今期は1級建築士2名を新たに採用するなど一層のコスト管理に努め、安定した収益を得られる体制を作った。
同事業の足元の売上高は31億7500万円(前年同期比15・5%増)。営業利益△1100万円(前年同期△1億1300万円)。受注・売上確保のために積極的な営業活動を展開し、売上の主要なものとして、工場水産ライン増設工事、平倉庫サイロ建設工事などの各種飼料設備工事のほか、その他主力製品のロール機、シフター、精選諸機械などの販売であった。通期では黒字化達成の見込みだ。
太陽光関連事業は売上高9億1100万円(同1024・7%増)。営業利益0百万円(前年同四半期△2300万円)と大幅な増収となった。パネル販売だけでなく、保有する建設免許を生かし施工から保守、メンテナンスまで一括での請負を狙う。計画通り通期では売上高15億円、営業利益4000万円を達成する見込みだ。同事業は来期以降の成長ドライブと見込まれており、来期では営業利益1億8000万円となる見込みだ。
不動産関連事業は本社ビルの賃貸を行っており、売上高3100万円(同11・2%減)、営業利益2100万円(同26・6%減)となった。来期以降の成長要因といえば、同TCSグループの日本コンベヤと立体駐車場装置の開発も外せない。大型商業施設用の地下駐車場装置を得意としている。来期以降は関東圏への販売を同社が請け負うこととなり、収益性の向上に期待がかかる。
2016年3月期
第3四半期連結業績
売上高41億1700万円(前年同期比43・7%増)
営業利益 1000万円(前年同期△1億700万円)
経常利益 1100万円(前年同期△5800万円)
四半期純利益 4200万円(前年同期△2000万円)
2016年3月期
通期連結業績予想
売上高51億3900万円(前期比22・6%増)
営業利益 1億100万円(前期△1億800万円)
経常利益 8900万円(前期△8200万円)
通期純利益 1億800万円(前期△3000万円)
(記事提供: 株主手帳 5月号)
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