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(写真=PIXTA)

KPMGとCBインサイトが発表した「FinTech第1四半期レポート2016」から、昨年までは世界最大の投資先であった北米をアジアが追い抜いたこと、中国FinTechへの投資が全体の半分を占めていることなどが分かった。

アジアFinTechへの投資総額26億ドル(約2862億6000万円)のうち中国が24億ドル(約2642億4000万円)を独占。全体では49%に値する脅威的な数字を叩き出している。

「昨年終盤には失速したかのように見えたFinTech投資が今年に入って盛り返している」といわれている由縁は、中国FinTechの独走が全体の数字に反映されているところが大きいようだ。欧州FinTechの勢いは急激に下火にはいっている。

勢いあまる中国FinTechだが問題も山積み

レポートによると第1四半期のFinTech投資総額は57億ドル(約6275億7000万円)。そのうち49億ドル(約5394億9000万円)はベンチャー企業から投資を受けているスタートアップに流れている。投資件数は218件(前年同期比96%増)だ。

トップを独走していた北米は昨年第4四半期の衰えから回復し、前四半期から80%増の総額18億ドル(約1981億8000万円)の資金を調達しているが、加速するアジアの勢いに屈服したようだ。

大幅な飛躍に貢献した中国では、P2P企業LufaxやJDファイナンスなどへの10億ドル(約1099億5000万円)以上の大型投資が相次いでいる。また昨年巨額の資金調達に成功したオンライン保険のZhong An Insuranceや、ローン対応eコマースQufenqi/趣分期といったスタートアップも引き続き勢力を拡大することが予想される。

しかしこうした好調ぶりの裏側では相次ぐ倒産や政府によるFinTech規制の厳格化が報じられており、中国FinTechが抱える問題は山積みともいえる。

ふるわなかったのは欧州だ。欧州全体への投資額は3億4800万ドル(約382億6260万円)と前四半期からさほど変化はない。しかし欧州のリーダーであるはずの英国FinTechが、2億7500万ドル(約302億3625万円)から1億200万ドル(約112億1490万円)と半分以下に縮小した。原油価格の下落や英国のEU離脱問題などの影響が、ここでも顕著に表れている。( FinTech online編集部

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