6.タカラトミー <7867>
タカラトミーは、「プラレール」や「トミカ」などの男子向け玩具で知られていたトミーが、「リカちゃん」などの女子玩具に強みを持っていたタカラを2006年に吸収合併して誕生した企業だ。同社が注目されている理由は、なんと「プラレール」にある。
「ポケモンGO」では、捕獲したポケモンの卵をふ化させるのに時速10キロメートル以下の速度で10キロ以上移動することが必要なのだが、この対策に「プラレール」の貨物車にスマホを載せて運ばせるという方法が採り沙汰されているのだ。
一周間前の7月8日には879円だった終値が、14日には1026円、15日にも943円を付けている。51万株弱だった出来高も14日には240万弱にまで急増。15日も224万弱だった。
7.アキレス <5142>
運動靴の大手企業であるアキレスが注目されているのは、プレーヤーに「歩き回ること」を強要する「ポケモンGO」が、靴の消費量増加に貢献するとの理屈だ。アキレスは児童靴に強みを持っており、あながち好影響が生じる可能性を否定することもできない。
7月8日には124円だった終値が、15日には140円にまで上昇。31万4千株だった出来高も59万強と、ほぼ2倍に急増している。
8.イマジカロボットHD <6879>
子会社のオー・エル・エムがポケモンのテレビ・劇場版アニメを手掛けていることから、イマジカロボットにも「ポケモンGO」人気が波及している。
7月8日には460円だった終値が、15日には753円にまで急騰。7万株弱に過ぎなかった出来高も1700万強にまで膨れ上がっている。
9.コロプラ <3668>
世界初の位置情報ゲーム特化型プラットフォーム「コロプラ」を持つ同社は、位置ゲーの元祖と言ってよい。「ポケモンGO」によって位置情報ゲームの認知度が上がれば、コロプラへの再注目も十分にあり得る話だ。
7月8日には1988円だった終値が、13日には2212円にまで急騰。その後は下落して、15日は1954円になっている。一方出来高は、87万弱から14日には461万強にまで急増、15日も277万強だった。
10.AppBank <6177>
スマホアプリなどの紹介サイトを手掛けるAppBankは、上場直後に役員の横領問題などから反社会勢力との関係が採り沙汰されたりと、ややダーティーなイメージが拭いきれないが、モンストの攻略サイトでは十分な実績があり、今後攻略サイトなどで関係してくる可能性は無視できない。
7月8日には750円だった終値が、15日には1400円を付けている。3万6000弱だった出来高も307万弱にまで急増した。
11.フジ・メディア・HD <4676>
フジテレビのフジ・メディア・HDは2016年2月、Niantic Labsに出資していることから、関連銘柄としての注目を浴びている。
7月8日には1110円だった終値が、14日には1398円、15日にも1331円を付けている。また156万株弱だった出来高も、14日には1305万強にまで急増。15日も616万強だった。
日本における公開がもたらす影響に注目
こうして見ると、「ポケモンGO」が各関連銘柄に大きなインパクトを与えていることに間違いはない。そして近々のうちに、この"モンスターゲーム"が日本に上陸することも、これまたまぎれもない事実なのだ。
ただ、株式市場の反応にはやや過熱気味の傾向が見られるため、少なくともこれら各銘柄の動きには、いつも以上に敏感でいる必要がありそうだ。(ZUU online 編集部)