M&A
(写真=PIXTA)

このところ活発化が目立つM&Aだが、実際の事例を見ると、規模の拡大や事業強化を狙った経営手法の一つであったり、深刻な後継者不足が背景となっていたりと、様々なケースが存在している。ある意味、どこから手を付ければ良いのかが分かりづらい分野なのだが、そんな中でM&Aを考える経営者の味方になってくれるのが「M&Aアドバイザー」の存在だ。

M&Aアドバイザーって何をやる人なの?

「M&Aアドバイザー」とは、M&Aに関する一連のアドバイスと、契約成立までの取りまとめを行うスペシャリストのことだ。企業がM&Aを実行する場合には、M&Aアドバイザーに契約成立までの一連のサポートを依頼するのが常だが、その関わり方には「アドバイザリー形式」と「仲介形式」との2種がある。

前者の場合には、売り手と買い手それぞれについたM&Aアドバイザーが、取引内容を有利に導くための助言を行う。一方、後者は媒介とも呼ばれており、アドバイザーは売り手と買い手の間に立って中立的な立場で助言を行うことになる。この場合には第三者の意見を聴くなどして、どちらかにとって有利な取引条件になっていないかを確認しておくことも必要だろう。