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(写真=PIXTA)

栃木県大田原市では、2016年10月1日(土)に第1回目となる「星旅祭2016★inおおたわら」が開催されます。大田原市は、環境省が以前行っていた「全国星空継続観察(スターウォッチング)」で、全国1位の星空に4度も選ばれました。

このイベントは、大自然の魅力を多くの人に知ってほしいと地元有志が企画しました。一から創り上げている初の試みが、地域を盛り上げています。日本一と称される星空を楽しむ、注目のイベントを紹介しましょう。

大田原市は地酒や竹工芸で知られる豊かな自然が残る地域

栃木県の北東部に位置する大田原市は、もとは「大俵」が由来ともいわれ、農業が盛んに行われている地域です。東西に広がる山間から市の中央部に向かって流れる那珂川は、天然の鮎がいる清流です。この豊かな水源と農産物の恩恵を受けて、市内には6つの酒蔵があり、「地酒のまち大田原」としても知られています。

また、大田原市には良質な竹林が点在し、国指定重要無形文化財である竹工芸において著名な作家が多数活躍しています。地元では竹工芸の市民教室がいくつも開催され、伝統工芸が地域住民によって大切に継承されています。

地元有志が企画する「星旅祭」に多数の支援者

「星旅祭2016★inおおたわら」は、星空を地方ならではの資源として生かし、たくさんの人に来てもらえるよう企画されました。地域おこし協力隊を中心に、大田原市観光協会や商工会議所、国際医療福祉大学天文部の協力のもと星旅祭実行委員会が発足され、地域の有志と一緒に検討を重ねてきました。コンセプトは、肉眼で天の川を見られるほどの「星」、地元グルメや伝統工芸を楽しめる「旅」、音楽に酔いしれる「祭」の3本柱で構成されています。

開催資金の調達には、インターネット経由で賛同者を集めるクラウドファンディングを活用し、当初の目標だった30万円を達成しました。多数の支援者と地域の協力を得ながら、田舎の自然を地域活性につなげることに取り組んでいます。