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生命保険大国、日本だが・・・

生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」(平成22年度)によれば、日本は8割の人が何らかの生命保険に加入しているそうで、加入率ならば世界トップの生命保険大国だそうです。おそらく、読者の皆さんの多くもなんらかの生命保険の加入者であることでしょう。最近はインターネット専業の生命保険会社もいくつかありますが、多くの方は生命保険会社の営業担当者や保険代理店を通じてなど対面販売によって加入していると思います。

ところで読者の皆さんは生命保険会社の営業という言葉にどんなイメージを持たれますか?かつては、昼休みになると会社や事業所のエントランスホールで生命保険のセールスレディーがにこやかにあいさつする姿がありましたが、最近はオフィスビルのセキュリティーが厳しくなったせいもあって、あまり見かけない風景になりました。いつも生命保険を売り込まれるから、できれば生命保険の営業には近づきたくない存在だという方もいるかもしれません。今回は普段の読者の方の中でも、特に保険の営業マンについて基礎的なお話をしましょう。


相手を知る前に自分を知ろう

さて相手(生命保険会社の営業)について触れる前に、まずご自身についておさらいしてみましょう。 生命保険証券を全部並べてみてください。すべての契約について、どんな条件で誰にいくら保険金が支払われるか、いつまで保険料をいくら納めなければいけないか把握していますか? 一言に生命保険といっても、種類はさまざまです。終身保険、定期保険、医療保険、学資保険、などなど。そして、保険料を払い込む期間もまちまちなはずです。定期保険ならば、定期保険の期間が終了し同じ保障内容を確保しようとすると、年齢が上がっているために、保険料が上がることもあります。 そう、 生命保険は実は誰にとってもわかりやすい商品ではないのです 。よって、契約内容を把握できているのなら構いませんが、おそらくわからないことの一つや二つあっても全く不思議ではありません。

生命保険に加入する目的をシンプルに言えば、万が一に備えた保障の確保です。万が一にはいろいろありますね。死亡、病気、けがなどです。 それぞれの困った状況に応じて、誰に何をしたいのかをはっきりさせましょう 。そして、 ご自身が加入している生命保険がその目的を達成できるのかどうかを考えてみましょう 。考えてみたけどわからなかったのであればそれはそれで構いません。わからなかったことを明らかにしておいてください。


生命保険会社に電話してみよう

さて、自分や家族に万が一のことがあったとき誰に何をしてあげたいのかをはっきりさせたら、保険証券、あるいは年に1度ぐらい契約内容を知らせる郵便物が届いているはずですから、それらに記載されているコールセンターに電話してください。自分の加入内容を改めて確認したいと伝えれば、コールセンターの人が対応してくれる場合もあるでしょう。後日ゆっくり時間を取ってほしいと伝えれば、都合のいい時に都合のいい場所営業担当者が面会してくださると思います。

ゆっくり時間を取って話すときは、保険証券を持参してください。 優秀な営業担当者なら、あらかじめ顧客の契約内容を把握してくださっていると思いますが、残念ながらそうではない場合も考えられますので、保険証券を持参すればその場で説明していただけると思います。この場では、ご自身がおさらいしてわからなかったことを遠慮なく尋ねてください。