答え合わせ あなたは何問正解できる?

クイズ1:4
金融リテラシー・マップの「家計管理」に関する問題。クレジットカードの分割払を利用すると手数料(金利)が発生するため、支払を遅らせるために分割払を多用することは適切ではない。

クイズ2: 2
金融リテラシー・マップの「生活設計」に関する問題。老後費用、住宅費用、教育費用は、「人生の3大費用」といわれている。

クイズ3:3
金融リテラシー・マップの「金融知識及び金融経 済事情の理解と適切 な金融商品の利用選択」に関する問題。金利が上がっていくときには、運用収入が増加するため、運用を変動金利にすることが適当。一方、借入れについては、コストの増加を避けるため、固定金利にすることが適当。

クイズ4:2
これも金融リテラシー・マップの「金融知識及び金融経 済事情の理解と適切 な金融商品の利用選択」に関する問題 。「72の法則」は、お金が2倍になる年数がすぐにわかる便利な算式(「72÷金利≒お金が2倍になる年数」)。この算式に当てはめて計算すると「2年以上5年未満」。

クイズ5:3
金融リテラシー・マップの「外部の知見の 適切な活用」に関する問題 。格付会社は、金融商品または企業・政府な どの信用状態について評価を付与する企業であり、金融トラブル時に相談する窓口ではない。

一問20点として何点とれただろうか。点数比較は後述するが、このアンケートについて説明しておこう。

過去最大のマネーリテラシーに関するアンケート

実はこのクイズ、金融広報中央委員会というところが「金融リテラシー調査2016年」として、16年2月29日~3月17日の期間で全国の18~79歳の2万5000人を対象にインターネットを通して行われたアンケート調査だ。

金融広報中央委員会とは、日本銀行情報サービス局内に事務局をもつ委員会で、金融経済情報の提供、金融経済学習の支援をメインとした金融に関する情報普及活動を行っている。金融庁長官、日本銀行総裁が顧問、関係省庁局長、日本銀行理事が参与として名を連ねており、中央委員は金融経済団体、報道機関、消費者団体等の各代表者、学識経験者、日本銀行副総裁等で構成されている。国も深く関与している組織なのだ。

同委員会による金融リテラシー調査は、2011年の「金融力調査」に続く2回目であり、日本の金融リテラシー調査としては過去最大規模だ。

男性平均53.6点、女性50.8点 年代トップは60代58.6点

全国前年代の平均点は52.2点。男性が53.6点、女性50.8点とやや男性の点数が高い。年代別では29歳以下が41.7点ともっとも低く、60代の58.6点がピークになる。

クイズ別の正答率は、1が55.1%、2が47.6%、3が43.9%、4が40.6%、5が73.7%。4が一番難しかったようだがどうだろう。

都道府県別のトップは長野県、ワーストは沖縄県

金融リテラシーポイントの高い県トップ5は、1. 長野県55.8点  2. 徳島県55.3点 3. 大分県54.6点 4.岐阜県54.5点 4.香川県54.5点だ。

一方、低い県ワースト5は、1. 沖縄県 47.1点  2. 山梨県 47.6点 3. 山形県 47.8点 4. 鳥取県 48.4点  5.佐賀県 48.7点だ。

金融に詳しい人にとっては簡単に思えるかもしれないが、一般に言う金融リテラシーとは、こういった金融に関する一般常識を言うのだろう。自分の県のレベルなど詳細を見たい人は是非、金融広報中央委員会の「 知るぽると 」のサイトへ。(ZUU online 編集部)