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(写真=PIXTA)

2016年6月、ビッグデータを解析し割り出された「健康年齢」によって保険料が決まる医療保険が発売され、注目を集めています。

これまでも、過去1年以内にタバコを吸っていない、BMI値や血圧値などが健康優良体基準に該当すれば保険料が割り引きになるなどリスク細分型保険はありました。しかし、健康で体の年齢が若いほど保険料が安くなる「健康年齢連動型医療保険」は新しい取り組みとなります。

「健康年齢」で決まる保険料の算出法、保証内容を紹介し、デメリットについて解説していきます。

日本初! 実年齢ではなく「健康年齢」で保険料が決まる。

健康年齢少額短期保険株式会社から発売となった「健康年齢連動型医療保険」の保険料を決める「健康年齢」とは、現在の健康状態を年齢で表したものです。

株式会社日本医療データセンターがこれまで蓄積してきた医療ビッグデータを解析し、指標が開発されました。特別な検査や問診などは必要なく、健康診断結果にある12項目の検診データと性別、実年齢から「健康年齢」が算出され、月額保険料が決まります。

12項目の検診データは、BMI指数・収縮期血圧(最高血圧)・拡張期血圧(最低血圧)・中性脂肪・HDLコレステロール・LDLコレステロール・AST(GOT)・ALT(GPT)・y‐GTP(y‐GT)・HbA1c(NGSP値)もしくは空腹時血糖・尿糖・尿蛋白を使用します。「健康年齢」は更新時に毎年見直されるので、健康になればなるほど月額保険料が安くなる点が特長です。

それでは、健康年齢による月額保険料を比較してみます。仮に実年齢50歳の男性が健康年齢50歳と算出された場合の月額保険料は4,216円になりますが、健康年齢が45歳と算出された場合の月額保険料は2,709円となります。

実年齢が同じ50歳の男性でも、健康年齢の違いにより月々約1,500円も月額保険料に差があります。健康年齢が若い人にとっては魅力的な商品といえるでしょう。