余剰資金をどうしたらいいかわからない、資産運用はなんとなく怖いと感じている方もいるだろう。でも、老後のために資金を備えなくてはと焦り、なんとなく投資に手を出してしまい、資産を失ってしまうケースもある。ここでは、資産運用の初心者の方に向けたアイデアを紹介していく。

目次

  1. 資産運用の種類
  2. 元本保証など、陥りがちな落とし穴
  3. 初心者は何がおすすめ?
  4. タイプ別の勉強本5選
    1. 「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください! 」山崎元、大橋弘祐著
    2. 「いちばんカンタン!株の超入門書」安恒理著
    3. 「経費で落ちるレシート・落ちないレシート」梅田泰宏著
    4. 「はじめての不動産投資成功の法則 」藤原正明著
    5. 「いちばんカンタン!FXの超入門書 」安恒理著

資産運用の種類

資産運用というと、投資が真っ先に浮かぶ方もいるだろうが、投資だけが資産運用ではない。日々の生活の中にも立派な資産運用があるのだ。

例えば、節税対策をすることも資産運用の一環であると言える。貯蓄型の生命保険に加入していれば、貯蓄をしながら保険料控除が受けることができ、税額を抑えることもできるのだ。また、医療費控除や寄附金控除、雑損控除など控除項目は多種多様だ。もしかしたら、今まで気づいていなかった控除項目があるかもしれない。該当するものがあれば、確定申告をすることで税額を抑えることができ、可処分所得を増やすことができるかもしれない。

また、住宅ローンの支払いをしている人も多いだろう。そのローンの金利について、きちんと把握しているだろうか。より低金利のローンに組み換えをすることでも、長い目で見れば大きな差が出てくる。

このように身近なお金の使い方も、資産運用であることがお分かりいただけたかと思う。余剰資金を銀行口座に眠らせておくだけでは、運用しているとは言い難い。そのような場合には、金融投資を検討するのもいいだろう。不動産投資など、目に見える資産として運用するなど手段は様々だ。

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元本保証など、陥りがちな落とし穴

余剰資金を運用しようと決めた場合、まずおさえておきたいのがリスクの存在である。投資には少なからず、リスクが伴う。それゆえ、投資は余剰資金で行うことが大前提である。

金融商品の中には、元本保証を謳っている商品も存在する。例えば、保険を例にとってみよう。貯蓄型の生命保険に加入し、毎月保険料を支払っていた。保険金の支払いがなく、満期になれば元本が受け取れるという商品の場合、その期間を待たずに解約をしたら、支払った保険料より少ない解約返戻金だったというケースがある。これは、元本保証という言葉に惹かれ、計画性を度外視した結果招いてしまった落とし穴である。

また、先ほど挙げた節税においても簡単にできるものではない。日々の経費を把握しながら、その収支について十分な管理を行う必要がある。控除項目に該当すると思い込み支払ったものが、実は対象とならなかったというケースもあるだろう。つまり、日々の管理に加え確定申告や控除項目、税についての深い知識も必須である。

このように、自身のライフスタイルや資産運用の目的が定まっていないと、逆に損をしてしまうということも念頭に置きながら、先々の資産運用を検討していってほしい。

初心者は何がおすすめ?

では次に、初心者にはどのような資産運用が適しているのか、具体的に見ていこう。

まず、初心者でもハードルが低いものとして投資信託がある。投資のプロがあなたの代わりに資産を運用してくれるものだ。勉強をしてからでは、いつになるかわからない、なかなか一歩が踏み出せないという方にお勧めしたい。

また、ETF(Excange Traded Fund)は上場投資信託と呼ばれ、日経平均株価やTOPIXといった指数を扱う投資信託も存在する。どの銘柄を選んだらいいかわからない、という方にはマクロな視点での運用が可能なことから始めやすいと言えるだろう。それを行いながら、投資についての知識を深めていくという戦略も取ることができる。

また、最近ではFX(Foreign Exchange)が流行していることもあり、興味を持っているという方もいるだろう。FXは外国為替証拠金取引の略だが、少額から始められる投資として人気が高い。しかし、証拠金取引にはレバレッジ(てこ)というものがある。証拠金として預けた資金の何倍もの額を取引が可能なのである。これはつまり、リスクもその分増加するということを忘れてはいけない。初心者の方には、レバレッジをかけずトレードに慣れるところから始めてほしい。

住宅ローンなど、身近な節約法はFP(ファイナンシャルプランナー)に相談することが近道と言える。その他、生活に関わる収支を見直すきっかけを与えてくれるだろう。

加えて、相続の準備をすることも資産運用である。 相続には相続税がかかる。その対策についても勉強を進めることをお勧めしたい。

タイプ別の勉強本5選

最後に、それぞれの資産運用を始めるにあたり参考になる書籍を紹介する。それぞれ入門書レベルのもので、読みやすい内容のものとなっている。まずはこれらの本を読み、自身の資産運用のスタイルを決めてみてはいかがだろうか。

「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください! 」山崎元、大橋弘祐著

資産運用について、幅広く紹介している。どんな資産運用方法があるのか知りたい方向きの本である。

「いちばんカンタン!株の超入門書」安恒理著

株式投資に興味を持っている方にお勧めの一冊。基本的な部分から、株式投資の仕組みを理解できる。

「経費で落ちるレシート・落ちないレシート」梅田泰宏著

こちらは節税対策をしたい人向けの本である。どこまでが経費となるのか、経費として落とすコツなども紹介されている。

「はじめての不動産投資成功の法則 」藤原正明著

不動産投資に興味がある方向けの本である。ポイントを4つに絞り、不動産投資を基礎から学ぶことができる。

「いちばんカンタン!FXの超入門書 」安恒理著

FXに興味を持っている方には、教科書的な存在となるであろう一冊。

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