定期預金,金利,利率,計算
(写真=Thinkstock/Getty Images)

現金資産を構築し増やす手段として、銀行への預金という方法がある。現代からすると信じられない話だが、バブル経済時代には年利2%を超えていた。つまり、1億円の現金があれば毎年200万円もの利息を手にすることができていたのだ。

低金利時代となった今では、預金以外の方法も積極的に検討していくことが資産を守り増やしていくコツではあるものの、現金として資産を残すことも必ず考えていかない資産運用方法である。今回は、現金資産の構築方法の一つである定期預金の金利、利率などについて紹介しよう。


定期預金の金利、利率はどのくらいなのか

数十年前であればお金を預ける銀行といえば、安心感という理由からゆうちょ銀行 <7182> やメガバンクが選択されてきた。しかし、現代では地方銀行やネット銀行なども一般化しそれぞれが特徴を持っているが定期預金の金利に関してはバブル時代などと比較すると総じて低い金利になっている。

定期預金の場合は預入期間や預入金額によって多少違いがあるが、ゆうちょ銀行や三井住友銀行 <8316> の定期預金では0.01%、三菱東京UFJ銀行 <8306> では0.001%とかなりの低金利となっている。

しかし、一部の銀行では定期預金の利率の高さを売りにしている銀行もあり、オリックス銀行 <8591> が0.2%、新生銀行<8303>では3ヶ月定期の限定商品で0.5%程度の金利を用意しているところもある。

銀行や商品によって変わるため一概には言えるものではないが2016年現在では0.001%から0.3%程度と思っていただければ問題ない。

1分でできる!金利の計算方法

様々な場面で耳にする金利だが、正しい計算方法はご存知だろうか。念のため金利の計算方法について紹介しておく。原則として表記される金利の適応期間は1年間で記載されている。つまり100万円の定期預金を1年間行った場合、年利が0.01%では100円、年利0.1%の場合で1000円の利息を受け取る事ができる事になる。

ここまでは理解している方も多いと思う。では半年の定期預金で同じく100万円を預け入れした場合はどうなるのだろうか。

基本的に金融商品の利率は日割りで計算される事になっている。つまり、100万円を預け入れして半年の定期預金で年利0.01%の場合、100万円 × 0.01% ÷ 365日 = 1日あたりの利息が0.2739…円となる。半年の利息を求める場合182.5日に1日の利息をかけると約49.8円となる。

つまり、金利を計算する際のポイントは金利自体は年利であり、金利は日割りで計算される。という2点を踏まえて計算する必要がある。

定期預金はいつ高金利になるのか

そもそも定期預金を始め様々な金利が安くなった理由としては政府の実施した「ゼロ金利政策」が原因だ。バブル景気が崩壊した際に多くの銀行では貸し倒れが発生し、経営危機の状態に陥った。銀行は預金されたお金を企業などに貸し出すことによって得られる手数料や利息によって収益を得ていたため、銀行から借り入れを行う人を増やすため金利を下げたのだ。

しかし実質、バブル時代に膨れ上がった日本の経済を取り戻す事はできず、経済が縮小する状態「デフレ」を食い止める事ができていないため、金利の低い状態が続く結果となったのだ。

つまり、日本の低金利が改善し、高金利に傾くためには経済自体が成長する「インフレ」状態になる必要がある。2012年12月に提唱された経済政策「アベノミクス」の影響でデフレが解消しつつあると言われているが、国民の消費動向の縮小などを考えると、今後数年間は高金利になる可能性は低いと言える。

先進諸国の中でもっとも早く高齢化社会を迎えると言われている日本においては、国民総生産の成長は今後も見込みにくい。多少の改善は見込まれたとしても、バブル経済以前のような高金利時代が戻ってくる可能性は極めて低いのではないだろうか。

金利を見る上での注意点

低金利時代に定期預金を活用するなら少しでも金利の高い銀行を利用したいと思うのは自然なことだ。しかし、金利を見る上で注意していただきたい事がある。金利とは、リスクに対する代償であるということだ。

銀行は先ほど説明したとおり、預け入れられた現金を企業や個人に貸し付ける事によって得られる利益で経営をしている。銀行は、預けられる現金がないとそもそも経営をしていくことができない。そのため、預金額の少ない銀行では、短期商品や特別金利商品などを用意し、現金を集めているのだ。

つまり、金利が高い場合やメリットの多い銀行というのは、その分預金を獲得することに困っているとも言い換える事ができるため、経営破綻などのリスクが幾分高いと言うことを理解しておく必要がある。

また、万が一銀行が破綻してしまった際に自分の預入た金額がすべて返ってくる分けではないという点も注意が必要だ。多くの銀行ではペイオフという制度が導入されており、万が一銀行が破綻した場合、上限1000万円まで保証するというものだ。つまり、1000万円以上預入があり銀行が破綻した場合、全額ではなく1000万円しか帰ってこないと言うことである。
そのため、金利だけにとらわれて預け入れを行うのではなく、銀行の信頼性を検討し幾つかの口座に分けて預金する事も検討する必要がある。

今後どのような対策が必要か

今回は定期預金における利率の計算方法、リスクについて解説した。低金利時代の現代では、定期預金をわざわざ組む旨味というのもそこまで多くはない。しかし、今後インフレに転向し、多少なりとも金利が上がっていくと言うことを考慮すると今から定期預金だけではなく様々な資産運用方法を検討しておく必要があるのではないだろうか。

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