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(写真=PIXTA)

社内満足度アップのためには、働く環境の整備はもちろん、やりがいを感じられる仕事や適正な評価など、あらゆる面からの見直しが必要となります。現在社内に活気がない、課題に対しての解決策がわからない、という場合にはコンサルティングを利用するのもおすすめです。

従業員満足度とは

従業員満足度(Employee Satisfaction:ES)は、社員満足度とも呼ばれるもので、これを高めることが、企業の業績を向上させることにつながるという考えが重視され始めています。

日本は少子高齢化時代に突入し、労働人口が着実に減っていきます。そうなると、企業にとって大事な「優秀な人材の確保・育成」は最重要課題となり、よりよい人材を企業に定着させるためにも、ESは重要になってくるのです。

ES向上のための専門家、コンサルタント

どうすれば実際にESが向上するのかわからないという場合、それを調査・分析し解決するための専門企業「ESコンサルタント企業」が登場しています。 多種多様のコンサルティングの企業がありますが、ESコンサルティングは大まかには下記のような流れで、ESの向上に取り組んでいます。

まず、EMS(従業員満足度調査)を行い、無記名のアンケート調査を行い、社員のモチベーション状態を明らかにします。次にEMSの結果を分析し、わかりやすく可視化します。最後に結果を元にコンサルティングを行います。

「うちの会社は何が問題なのだろう?」「どうしたらよいのだろう?」といった疑問を解決するために、調査・分析を通して専門性の高いアドバイスをするのがESコンサルティングです。

ESの課題とコンサルティングの効果

● 課題1 若い社員がすぐに辞めてしまい育たない

若手の離職の防止や魅力的な人材確保を行うための施策

・ ナナメ飲み
ナナメ飲みとは直属ではなく、別部署の上司・先輩と飲むことを指します。直接無関係な部署の先輩と一対一で飲むことで、上司には言いにくい要望や普段は話しにくい疑問・不安を相談しやすい場を設けます。仕事・人間関係について誰かに相談したくても誰が適切かわからず、一人で抱え込んでしまい離職を選ぶ若手は少なくありません。ナナメ飲みはそんな若手の離職率の低下に効果があります。

・ 2駅ルールの採用
会社から2駅の範囲に家を借りた社員への家賃援助をします。近くに住むことにより、通勤時間や休日も接する機会が増え、自然と社内のつながりが強化されます。

● 課題2 全体の業績は悪くないが社員に活気がない、部署のまとまりがない

個人の目標を「見える化」して、業務の進捗度をわかりやすくする施策

・ 残業時間のグラフ化
残業時間を可視化することで、残業時間の削減や残業時間の平準化に、取り組みやすくなります。同時に、残業が多いことで本当に業績が上がっているかどうかも、可視化するといいでしょう。

・ 営業部署以外での「見える化」
数値で評価しにくかった広報などの部署も「ポイント化」し、数値目標を掲げるようにします。自分たちの仕事がどの程度会社に貢献しているのかを把握することで、社員のやる気を起こすことが可能になります。

● 課題3 経営ビジョンを従業員と共有できていない、一般社員と管理職・役員が接する機会がない

意見を言いやすい環境を作り、優れた意見を取り入れるための施策

・ 上司からのヒアリング
折に触れて「何か不満はないのか」「プロジェクトをスムーズに進行させるための意見がほしい」「カットしたほうがいい作業はないか」と上司が問いかけを行うことで、若手も意見を述べやすい環境をつくることが可能になります。

・ 経営者との面談
3ヵ月に一度など、定期的に部署の代表者が社長に直接質問・悩み相談をする場を設けることで、トップとの距離を縮めます。社長は、現場の声を聞きながら社の方針について共有・再確認することが可能となります。

・ 会社・業務・職場環境に関する論文コンテストやアイデアコンペを開催
定期的に開催することで、半強制的に上に意見を言う機会を提供することができます。

現在ではコスト削減として労働力をカットするのではなく、企業にとって大きな戦力として人材を育てることが必須となっています。会社の雰囲気があまりよくない、離職率が高いといった問題を抱えている企業は、ESコンサルティングを活用してみてはいかがでしょうか。(提供: フクリ!

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