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(写真=プレミアムジャパン)

二十四節気の冬至は一陽来復。柚子を用いるのにはいわれがあります。

2016年の冬至は12月21日。一年で最も夜の長い日です。太陽の力が最も衰える日であると同時に、その日から太陽が復活する日、つまり陰が終わりを告げ、陽が生じる「一陽来復」の日なのです。

「桃栗三年、柿八年、柚子は九年でなりさがる(一説には柚子の大馬鹿十八年とも)」と言われるように、柚子は実がなるまでに長い年月がかかり、長い間風雪に耐え抜いて成功するシンボルの一つです。また、中国の古い思想では、柚子の黄色は邪を祓い万病を防ぐとされています。日本では「融通がきく」の「ゆうずう」と「ゆず」の語呂合わせで、特に「お金の融通がきく」という金運アップの願いも加味されました。冬至は一年のリセットの日、縁起物の柚子で邪気を払い、無病息災、運気上昇を願うのです。

柚子湯などが一般的な風習ですが、今年の冬至は、とびきり美味しい柚子の和菓子で「一陽来復」&「一口来福」と洒落てみませんか?すぐにも幸せの笑顔がおとずれますよ。

室町時代後期から続く和菓子の老舗「とらや」の季節の柚子のお菓子三種

(写真=プレミアムジャパン)
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◆「柚子羹」

「とらや」といえば、やはり「夜の梅」などの高級羊羹を思い浮かべる方が多いはずです。その「とらや」が冬至にちなみ販売するプレミアムな柚子の羊羹が「柚子羹」です。店頭販売はせず、地域限定、予約販売だけの超稀少品です。

「柚子羹」は、見た目は柚子の果実そのもの、中に、それは美味しい極上の羊羹が隠されているという趣向です。柚子を一つ一つ丁寧にくり抜くのも、中に白餡に柚子の果汁を煉り込んだ香り高く上品な味わいの羊羹を流し込むのも、全て手作業。数量限定も納得の手間隙がかかったお菓子なのです。適当な大きさに切って頂きますが、せっかくの柚子の皮、是非、羊羹と一緒に食べてみて下さい、広がる香りが段違いです。運気UPも実感です。

「柚子羹」の白餡には、種まきから収穫までほぼ手作業で栽培される希少な白小豆が使用されています。「とらや」の白小豆は、群馬県と茨城県にて全て契約栽培で作られる、独自の品種。「とらや」では、昭和2年(1927年)から白小豆の栽培委託をはじめ、高品質な素材の安定的な確保につとめています。素材への誠実な向き合いが、オンリーワンの老舗の味を作っているのですね。