JACK氏,株式投資
(写真=PIXTA)

ここでは株で大儲けを狙うのではなく、本格投資の入口である100万円を稼ぐため手法を紹介していきます。私はサラリーマンをしつつ、株で2億円を稼ぎましたが、そんな私でも日々の生活は節約して種銭を貯めています。投資はなけなしのお金をはたくものではなく、日々の生活から浮いたお金を回すものです。ぜひ余ったお金を作れるように日々の節約に励んでください。本書で書いたことを実践すれば、1年間で100万円を稼げるはずです。

(本記事は、資産2億円を築いたカリスマ投資家・JACK氏の著書『1万円を1年で100万円に! はじめての人の「株式」投資生活』ぱる出版(2016/12/3)の中から一部を抜粋・編集しています)

暴落から生還するための4つのポイント

投資を実践する以上、株価の下落時のリスクは必ず生じます。

今年1年を見ても2月のチャイナショックからはじまり、6月のイギリスEU離脱ショックでは、日経平均が1240円の暴落になったことは記憶に新しいと思います。

さかのぼれば2011年の東日本大震災、2008年のリーマンショクととにかく、株価の暴落には、いくら個別株の選別をして最高のタイミングで購入しても、それを無にするかのごとく巻き込まれてしまうのです。

このような暴落時には、

①「新たに株を買う」
②「買い増しをする」
③「嵐が過ぎるまで傍観する」
④「ロスカットをする」

という4つの対応が考えられます。

①の「新たに株を買う」という選択は、まだ欲しい銘柄を購入していない場合には大変有効です。

②の「買い増しをする」という選択は、高配当や業績から力を入れたい銘柄があれば株数を増やす場合に使えます。株主優待は株主ごとに送付されるので、家族に自分と同じ銘柄を自分の購入価格よりはるか安く購入する場合に妙味があります。

③の「嵐が過ぎるまで傍観する」という選択はおそらく、すでに新規に株を購入する余裕がない方に当てはまるでしょう。あるいは、それなりの保有株があり株式投資のポジションが構築している方が当てはまるのではないでしょうか。

④の「ロスカットをする」という選択は、フルポジションで資金的に限界の方、「精神的に耐えられない」という方、逆に相場が落ち着いたタイミングで買い戻すというような上級者の方、または購入時に「この株価以下になったらロスカットをする」とルール化した方だと思います。

④のロスカットを除けば、自分の購入価格以下にならなければ、含み損になることはありません。とにかく株式は安く買うことを日頃から意識しなければなりません。

とは言っても、含み損になってしまう、あるいはロスカットをしなければいけなくなるといった心情を緩和できる手法はないものでしょうか。

「個別銘柄や日経平均先物の空売り」、あるいは「オプション取引のプットを購入する」などの手法がありますが、中級者以上のテクニックとなるため本書では推奨はいたしません。

『1万円を1年で100万円に! はじめての人の「株式」投資生活』ぱる出版(2016/12/3)画像をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします
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私は、掛け捨て保険感覚でETFを購入することをオススメします。ETFとは、上場投資信託のことです。投資信託は証券取引所に上場しています。つまり、ETFは株の売買と同じように証券会社を通して取引ができるもので、日経平均株価の動きに合わせて、それと同じように動くように作られています。個別銘柄を選べない方にはうってつけです。

個別銘柄とETFで時間差投資

具体的には、前ページのようなインバース(ベア)型のETFです。実際に上図の日経平均とNEXTFUNDS日経平均インバース・インデックス連動型上場投信のチャートを見てみます。

JACK氏,株式投資

見事に日経平均株価の下落に対してETFは上昇しており、結果的に保有していれば、含み損が軽減される結果になろうかと思います。ですから、個別銘柄を購入した後に、株価が上昇しない、あるいは希望売却株価に達しない場合は、月に少しずつでも掛け捨て保険感覚でこのようなETFを購入するのもいいのではないでしょうか。

私は、これらのETFは日経平均が上昇すれば安くなりますので、この先1万8000円〜1万9000円となってくる場合では、新たに購入しようと思ってます。

ですから、日経平均が安くなれば個別銘柄の購入、高くなればインバース(ベア)型のETFの購入という時間差の投資戦略が有効ではないかと考えてます。ちなみにETFでもキャンペーンを実施していることがあります。購入時は「ETF キャンペーン」で検索確認するのが賢明です。

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